連載

季節の「引き算」料理

料理の味のベースは、適度な塩味。塩をふらないステーキや、醤油をつけない刺身では、たとえどんなに素晴らしい素材であっても、味に満足することはできません。料理をおいしいと感じるために必要な調味料は頼りになる存在ですが、ただ、あれこれ便利な調味料で味を重ねすぎると、素材の風味が失われてしまうだけでなくどの料理も同じような味になってしまうという落とし穴も。そこで、塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんにご教授願いましょう。暑いときは唐辛子で辛味をきかせたり、食欲のないときは胡麻油の香りをプラスしたりして味わいを広げていきます。今回の料理は「だし」も使いません。肉や魚の旨味を上手に利用すればまったく問題なし!シンプルな調味料使いが肝の、気楽にできるテクニック満載です。暑い夏だって、忙しい日だってストレスレスの料理づくりが実現します!

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