誰もが好むテッパンの組み合わせの味噌と胡麻に、里芋は相性抜群。ホクホクねっとりした里芋とその抜群のコクがからみ、こっくりとした仕上がりです。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
味噌と胡麻、誰もが好きな二つの旨味が合体。最強のコクが里芋を包み込むからだしいらず。
里芋 | 12個(皮をむいて正味250g) |
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里芋用の塩 | 大さじ1 |
水 | 1と1/3カップ |
みりん | 大さじ2 |
砂糖 | 大さじ1 |
味噌 | 大さじ2(粒のないもの) |
白すり胡麻 | 大さじ2 |
里芋は皮のまま洗って水気をきり、上下を切り落として縦に皮をむく。
ボウルに入れて塩をふり、手でもんで水で洗い、ぬめりを取ってザルにあげる。
直径18cmぐらいの鍋に里芋を入れ、水を入れて中火にかけ、煮立ってきたら、みりん、砂糖を加え、味噌を溶き入れる。
蓋をして弱火で15分ほど、竹串を刺してスーッと通ったら、胡麻を加えてひと煮する。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、四季dancyu 「秋のレシピ」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:竹内章雄