季節の「引き算」料理
にんにくと生姜風味が効いた"ぶりの香草焼き"

にんにくと生姜風味が効いた"ぶりの香草焼き"

マリネしてあるので、身はしっとり、外は香ばしく仕上がります。にんにく生姜風味のパセリソースがさらに食欲を高め、白ワインを呼ぶ一皿です。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“ぶりの香草焼き”のつくり方

決め手はにんにく生姜風味のパセリソース。たっぷりぶりにのせて香ばしく焼けば、いつもの照り焼きとは違うぶりの魅力が楽しめます。

材料材料 (2人分)

ぶり2切れ(200g)(切り身)
小さじ1/3~1/2
胡椒少々
★ マリネ液
・ 白ワイン大さじ1
・ オリーブオイル大さじ1
・ レモン汁大さじ1/2
★ パセリソース(混ぜ合わせる)
・ パセリ大さじ4(みじん切り)
・ にんにく小さじ1/2(みじん切り)
・ 生姜小さじ1/2(すりおろし)
・ 胡椒少々
★ さつまいもの甘煮
・ さつまいも1本
・ 砂糖大さじ2
・ レモン汁大さじ2
レモン2個(くし形切り)

1ぶりをマリネする

ぶりは両面に塩、胡椒してバットに入れ、マリネ液の材料をふり入れてからめ、15分ほどおく。

ぶりをマリネする
白ワインでさっぱり爽やかに、オリーブオイルでしっとりさせるためにあらかじめマリネしておくのがポイント。

2焼く

ぶりをオーブントースターの天板に並べて、パセリソースをぶりの表面全体にまぶしながらのせ、ガス台のグリルに入れて中火で7~8分焼き、強火で2分ほど焼く。

3さつまいもの甘煮をつくる

さつまいもは皮のまま洗い、厚さ1cmの輪切りにして水に5分ほどさらす。水気をきって鍋に入れ、ひたひたの水、砂糖、レモン汁を入れて中火にかけ、煮立ってきたら蓋をして弱火で15分ほどやわらかくなるまで煮る。

4盛りつける

器にぶりの香草焼きを盛ってさつまいもの甘煮、レモンを添える。

完成
冬はぶりがおいしい時季。切り身を買う場合は、新鮮さの象徴である血合いが、黒ずんでいないもの、くすんでいないものを選びましょう。パセリソースにセージやタイムなどのハーブをプラスすれば、さらに香りよく仕上がります。

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 冬のレシピ
四季dancyu 冬のレシピ
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833480833
2021年12月15日発売/1,100円(税込)

文:中村裕子 写真:原 ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。