冬瓜のとろみも効かせたスープ仕立ての煮物は優しい口当たり。厳しい夏の栄養補給に必須のレパートリーです。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんにご教授願いました。
透き通る淡い緑にほんのり生姜の香り。疲れた胃がゆるゆると喜ぶ、滋味あふれるスープ仕立て。暑い日でもどこかホッとする温かいひと皿です。
冬瓜 | 1/8個(500g) |
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鶏もも肉 | 大1枚(300g) |
水 | 2と1/2カップ |
生姜の皮 | 適量 |
赤唐辛子 | 1/2本 |
酒 | 大さじ3 |
塩 | 小さじ2/3 |
生姜 | 適量(すりおろし) |
冬瓜はスプーンで種とワタを取り、皮はピーラーでむき、縦半分に切ってから、3cm角に切る。
鶏肉を3cm角に切る。
鍋に水、鶏肉、赤唐辛子、生姜の皮を入れて中火にかけ、煮立ってきたら弱火にしてアクを取り、酒、塩を入れる。再び煮立ってきたら蓋をして弱火で10分ほど煮る。
冬瓜を加え、強火にして煮立ってきたら蓋をし、弱火で10~15分、冬瓜がやわらかくなるまで煮る。器に盛って煮汁を注ぎ、生姜をのせる。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、「四季dancyu 夏のレシピ」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:竹内章雄