季節の「引き算」料理
ほんのり甘辛が旨い"スナップえんどうと牛肉の中華炒め"

ほんのり甘辛が旨い"スナップえんどうと牛肉の中華炒め"

牛肉に片栗粉をまぶしてから炒めると味がしっかりなじみ、全体にほんのりととろみもつくからご飯のすすむ一皿に。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“スナップえんどうと牛肉の中華炒め”のつくり方

1970年代にアメリカからやってきたスナップえんどうは4月から6月までが旬。甘くてシャキシャキ。スナックえんどうとして出回っていることもあります。

材料材料 (2人分)

スナップえんどう160g
牛肉150g(切り落とし)
新玉ねぎ小1個
片栗粉大さじ2/3
にんにく1片
赤唐辛子1本
サラダ油大さじ2
大さじ2
★ 調味料
・ 砂糖大さじ2/3
・ 醤油大さじ1と1/2
・ 胡椒少々

1下ごしらえ

スナップえんどうはヘタと筋を取る。玉ねぎは縦半分に切り、幅1.5cmのくし形に切る。にんにくは縦半分に切る。

下ごしらえ

2片栗粉をまぶす

ボウルに牛肉を入れて片栗粉をふり、全体にまんべんなくまぶす。

3蒸し炒め

フライパンにサラダ油大さじ1を熱してスナップえんどうを入れ、強めの中火で炒め、水大さじ3(材料外)をふり入れ、蓋をして2分ほど蒸し炒めにして取り出す。

4炒め合わせる

フライパンをさっと洗って水気を拭き、サラダ油大さじ1、にんにくを入れて弱火で香りよく熱し、牛肉、赤唐辛子を加え、中火でほぐしながら炒め、肉の色が変わったら玉ねぎを加えて炒め合わせる。

5仕上げ

スナップえんどうを戻し入れて炒め、酒をふり、調味料を加えて全体を混ぜる。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、四季dancyu「春のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 春のレシピ
四季dancyu 春のレシピ
A4変型 判(120頁)
2022年3月15日発売/1,100円(税込)

文:中村裕子 写真:竹内章雄

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。