季節の「引き算」料理
こっくり甘辛なスタミナおかず"たこと野菜のピリ辛味噌炒め"

こっくり甘辛なスタミナおかず"たこと野菜のピリ辛味噌炒め"

ピリ辛でこっくりな味わいに暑い時期でも食欲が勝る。旨味を吸い合う夏野菜とたこのからみが絶妙です。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“たこと野菜のピリ辛味噌炒め”のつくり方

とにかく味噌味は元気が出る。食欲のないときだってこっくり味のおかずならばスイスイと胃袋に。たっぷり夏野菜の相棒はたこ。ラー油のピリ辛で完璧。

材料材料 (2~3人分)

ゆでだこ120g(足)
なす3個
赤ピーマン1個
玉ねぎ小1個
にんにく1片
サラダ油大さじ2
★ 味噌だれ(混ぜ合わせる)
・ 味噌大さじ2
・ 砂糖大さじ1
・ 酒大さじ1
ラー油少々

1たこの下準備

たこは厚さ5mmのそぎ切りにする。

2野菜の下準備

なすはへたを切り落とし、皮をピーラーで縦に3本縞状にむき、1本を4等分の乱切りにする。赤ピーマンは縦半分に切ってへた、種を取り、さらに4等分に切る。玉ねぎは縦半分に切ってから横に幅3cmに切る。にんにくは縦半分に切る。

3なすを炒める

フライパンにサラダ油とにんにくを入れて弱火にかけ、香りが出たらなすを入れて炒める。蓋をして途中全体を混ぜながら弱火で4~5分、なすがほぼやわらかくなるまで蒸し炒めにする。

4他具材を炒め合わせる

赤ピーマン、玉ねぎ、たこを加えて炒め、しんなりしたら味噌だれを加えて炒め合わせ、仕上げにラー油をふり入れて全体を混ぜる。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、「四季dancyu 夏のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu「夏のレシピ」
四季dancyu「夏のレシピ」
A4変型判(120頁)
2021年6月11日発売/1100円(税込み)

文:中村裕子 写真:竹内章雄

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。