生クリームのこっくりとした味わいとアボカドのまろやかさが美味しい一品。自然にとろみもついて、体も温まります。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
柚子胡椒をきかせて、香りよく、ピリ辛に。ご飯にのせて丼仕立てにするのもオツな味。
鶏もも肉 | 1枚(300g) |
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塩 | 少々 |
胡椒 | 少々 |
小麦粉 | 適量 |
アボカド | 1個 |
サラダ油 | 大さじ2/3 |
マッシュルーム | 100g |
バター | 大さじ1 |
生クリーム | 1/3カップ |
白ワイン | 大さじ3 |
水 | 1/3カップ |
柚子胡椒 | 大さじ1/2 |
鶏肉は大きめの一口大に切り、ボウルに入れて塩、胡椒を加えて混ぜ、10分ほどおく。
マッシュルームは縦半分に切る。
フライパンにサラダ油を熱して鶏肉に小麦粉をまぶし、余分な粉をはたき落としながら入れ、中火で両面を焼きつける。
バターを入れたらマッシュルームを入れ、少ししんなりするまで弱めの中火で炒める。白ワインをふり入れ、水を加えて煮立ってきたら蓋をして弱火で15分ほど煮る。
アボカドは縦に切り込みを入れ、ねじるようにして2つに分け、種を取り、果肉をスプーンで大きくすくい取る。
4に柚子胡椒を加えて混ぜ、アボカドを入れてやさしく混ぜ、生クリームを加えてひと煮して器に盛る。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、四季dancyu 「秋のレシピ」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:竹内章雄