季節の「引き算」料理
春限定の大人のパスタ"ふきのとうの味噌スパゲッティ"

春限定の大人のパスタ"ふきのとうの味噌スパゲッティ"

ふきのとうが出始めたらつくりたい、大人のパスタです。鶏挽き肉を加えると旨味が広がり、まろやかな味わいに。和風パスタの醍醐味をぜひ味わって。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“ふきのとうの味噌スパゲッティ”のつくり方

ほんのり苦いふきのとうは山菜の王者。ハウス栽培のものは12月から出始めます。露地物は1月から4月くらいまで。根元の切り口が黒ずんでいないものを選んで。

材料材料 (2人分)

スパゲッティ160g
スパゲッティをゆでる塩大さじ1~1と1/2
ふきのとう80~100g
鶏挽き肉100g
オリーブオイル大さじ3
味噌大さじ2と1/2
大さじ2
胡椒少々

1ふきのとうを切る

ふきのとうは薄い輪切りにする。

2ふきのとうを炒める

フライパンにオリーブオイルを熱してふきのとうを入れ、中火でしんなりするまで2分ほど炒める。

3挽き肉を炒める

挽き肉を加えてほぐしながら炒め、肉の色が変わったら味噌を加えて炒め、酒、胡椒をふり、蓋をして弱火で4~5分煮る。

挽き肉を炒める
挽き肉は完全に火が通ってぽろぽろになるまでしっかり炒めてから味噌を加えます。

4仕上げ

塩を加えたたっぷりの熱湯にスパゲッティを入れて表示時間通りにゆで、ザルにあげてゆで汁をきり、3に入れてからめ、器に盛る。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、四季dancyu「春のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 春のレシピ
四季dancyu 春のレシピ
A4変型 判(120頁)
2022年3月15日発売/1,100円(税込)

文:中村裕子 写真:竹内章雄

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。