豚しゃぶに胡麻油のコクを加えて香りよく仕上げました。薬味をたっぷり使うことで、さっぱり食べられるひと皿です。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんにご習いました。
塩プラス胡麻油。超シンプルなのにコクたっぷり。みょうがや青じそなど夏の香りをふんだんに。豚しゃぶのやさしい旨味が際立ちます。
豚ロース肉 | 200g(しゃぶしゃぶ用) |
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★ しゃぶしゃぶ用 | |
・ 長ねぎ | 1本分(青い部分) |
・ 生姜の皮 | 小1片分 |
・ 酒 | 大さじ2 |
★ 薬味 | |
・ 青じそ | 10枚 |
・ みょうが | 3個 |
・ 新生姜 | 大1片 |
・ 小ねぎ | 40g |
胡麻油 | 大さじ2 |
塩 | 小さじ1/2 |
胡椒 | 少々 |
鍋に水適量と酒以外のしゃぶしゃぶ用の材料を入れて中火にかけ、煮立ってきたら、火をやや弱めて5分ほど煮、酒をふり入れて火を止めて5分ほどおく。
豚肉を1枚ずつ広げて入れ、色が変わったらバットに取り出して冷ます。残りも同様に火を通す。熱湯だと肉がかたくなってしまうので、火を止めた状態で火を通す。途中、温度が下がったら温め直して作業する。
青じそは縦半分に切り、重ねてせん切りにする。
みょうがは薄い輪切りにする。新生姜は皮がやわらかいのでそのまません切りにする。小ねぎは小口切りにする。
ボウルに豚しゃぶと薬味を入れて胡麻油をふり、全体を大きく混ぜ、塩、胡椒で調味する。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、「四季dancyu 夏のレシピ」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:竹内章雄