季節の「引き算」料理
外はサクサク、中はみずみずしい"新玉ねぎのフライ"

外はサクサク、中はみずみずしい"新玉ねぎのフライ"

みずみずしくて軽やかな歯ざわりは、何度もつくりたくなる美味しさです。衣は小麦粉と水を合わせた「バッター液」にくぐらせてからパン粉をつけるとサクサクの仕上がりに。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“新玉ねぎのフライ”のつくり方

春から初夏にかけて出回る新玉ねぎは皮が薄く、中は真っ白、みずみずしいのが特徴。通常の玉ねぎよりも辛味が控えめなので、生でサラダにするのもお薦めです。

材料材料 (2~3人分)

新玉ねぎ2個
小麦粉1/2カップ
大さじ4
パン粉適量
揚げ油適量
★ 味噌マヨネーズ(混ぜ合わせる)
・ 味噌大さじ1
・ マヨネーズ大さじ4
七味唐辛子少々

1下ごしらえ

玉ねぎは皮をむいて幅1.5cmの輪切りにして2枚ずつ、はがす。

2バッター液をつくる

ボウルに小麦粉、水を入れて泡立て器で混ぜる(バッター液)。

3衣をつける

玉ねぎを2にくぐらせてからパン粉をまぶしつける。

衣をつける
バッター液を使って衣をつけると玉ねぎと衣が密着しやすく、揚げたときに衣がはがれることの防止にもなります。

4揚げる

揚げ油を高めの中温(175℃)に熱して玉ねぎ4~5個を入れ、途中、裏に返して2分ほど揚げて取り出し、残りも同様に揚げて器に盛る。味噌マヨネーズを器に入れて七味唐辛子をふり、フライに添える。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、四季dancyu「春のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 春のレシピ
四季dancyu 春のレシピ
A4変型 判(120頁)
2022年3月15日発売/1,100円(税込)

文:中村裕子 写真:竹内章雄

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。