季節の「引き算」料理
さっくり香ばしい"さわらの竜田揚げ"

さっくり香ばしい"さわらの竜田揚げ"

醤油でほどよく身が締まっていながらジューシーなおいしさを楽しめます。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“さわらの竜田揚げ”のつくり方

下味効果で魚の臭みも全く感じないスッキリ味。酒の肴にも、お弁当にもお薦めの秀逸な一品。

材料材料 (2人分)

さわら2切れ(200g)
★ さわらの下味用
・ 酒大さじ1
・ 醤油大さじ2
・ 生姜汁小さじ1
片栗粉適量
グリーンアスパラガス3本
揚げ油適量

1下味をつける

さわらは骨があれば取り、長さを半分に切ってから厚さを半分に切る。下味用の材料を入れたボウルにさわらを加えて手で混ぜ、途中何度か混ぜながら、20~30分置く。

下味をつける
手で軽くもむようにして下味をしっかりつけていきます。さわらは身が柔らかいので、やさしく扱うのがポイントです。

2アスパラガスをカットする

アスパラガスは根元を2mmほど切り落とし、ピーラーで長さの1/2ほどの根元の硬い部分の皮をむき、長さを半分に切る。

3水気を拭く

さわらはキッチンペーパーの上に並べ、上から押さえて水気を拭く。

4揚げる

揚げ油を高めの中温(175℃)に熱してアスパラガスを入れ、1分ほど揚げて取り出す。

5仕上げ

さわら1/2量に片栗粉をまぶして揚げ油に入れ、途中1回裏に返して強めの中火で1分30秒から2分ほど揚げて取り出し、落ちた片栗粉を細かい目の金のザルですくい取り、残りも同様に揚げて取り出し、アスパラガスとともに器に盛る。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、四季dancyu「春のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 春のレシピ
四季dancyu 春のレシピ
A4変型 判(120頁)
2022年3月15日発売/1,100円(税込)

文:中村裕子 写真:竹内章雄

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。