季節の「引き算」料理
まろやかな味わいの"うどと豚肉の塩炒め"

まろやかな味わいの"うどと豚肉の塩炒め"

シンプルに塩、胡椒の味つけにすると、うどの風味が引き立ちます。香りのよい皮はむかず、そのまま使うのがポイント。豚バラ肉のまろやかな脂を全体にからませて。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“うどと豚肉の塩炒め”のつくり方

日光の当たらない室内で栽培されている「軟化うど」、埼玉県や山形県で栽培されている「山うど」があります。山うどの旬は3月から5月頃で「春うど」とも呼ばれます。

材料材料 (2~3人分)

うど2/3本(250g)
少々
豚バラ肉150g(薄切り)
サラダ油大さじ1/2
大さじ1
小さじ1/2
胡椒少々

1下ごしらえ

うどはたわしで全体を洗い、長さ3~4cmに切ってから縦に厚さ3~4mmに切り、酢を加えた水でさっと洗って水気を拭く。

下ごしらえ
皮のまま炒めるので、うどの表面をたわしでこすって洗います。細かい汚れや産毛などが取れてすっきりした歯ざわりになります。

2豚肉を切る

豚肉は長さ3~4cmに切る。

3炒め合わせる

フライパンにサラダ油と豚肉を入れて弱めの中火でゆっくり炒め、少し焼き目がついたら、うどを入れて中火で2~3分炒め、酒をふり、塩、胡椒を加えて炒め合わせる。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、四季dancyu「春のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 春のレシピ
四季dancyu 春のレシピ
A4変型 判(120頁)
2022年3月15日発売/1,100円(税込)

文:中村裕子 写真:竹内章雄

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。