季節の「引き算」料理
カリカリの香ばしさがたまらない"ねぎ餅"

カリカリの香ばしさがたまらない"ねぎ餅"

2種類のねぎとちりめんじゃこをたっぷり巻き込みました。カリカリの香ばしさに舌鼓。この味が家庭でできるなんて!もちろんおもてなしにも活躍します。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“ねぎ餅”のつくり方

一年中流通しているねぎですが、最も甘くておいしくなるのが冬から春にかけて。殺菌や抗菌作用があり、血流をよくする効果もあるなど、体にうれしい頼もしい野菜です。

材料材料 (2人分)

★ 生地
・ 中力粉200g(なければ薄力粉、強力粉各100gで代用)
・ 塩小さじ1/3
・ ぬるま湯2/3カップぐらい(50~60℃)
ちりめんじゃこ大さじ6
青ねぎ6本分(小口切り)
長ねぎ大さじ6(みじん切り)
少々
胡椒少々
白煎り胡麻大さじ1
打ち粉適量
胡麻油大さじ8
適宜(好みで)
醤油適宜(好みで)

1粉とぬるま湯をまぜる

大きめのボウルに中力粉、塩を入れて、ぬるま湯を様子をみながら加える。

粉とぬるま湯をまぜる

2練る

箸で大きく混ぜてから手で混ぜ、耳たぶぐらいの硬さに水加減を調整する。

練る

3形づくる

8~10分こねて丸く形づくる。

形づくる

4ねかせる

ラップをして30分ほど置いてねかせる。

ねかせる

5棒状に成形する

生地を2等分にして打ち粉をしたまな板に置き、麺棒で横30cm、縦15cmほどに薄くのばす。表面に胡麻油大さじ1を刷毛で塗ってちりめんじゃこ、青ねぎ、長ねぎを1/2量ずつ全体に散らし、 1/2量の塩、胡椒、胡麻をふり、手前から向こうに巻き、棒状にする。

棒状に成形する

6のばす

片端を中心に円形に渦巻きのように巻き、打ち粉をしたまな板の上で厚さ1cmほどに麺棒でのばし、もう1枚も同様に形づくる。

のばす

7焼く

フライパンに胡麻油大さじ2を熱して生地1枚を入れ、フライ返しで軽く押さえて中火で3分ほど焼き、蓋をして弱火で3~4分焼く。

焼く

8仕上げ

裏に返して胡麻油大さじ1を周りから入れて5分ほど焼く。残りも同様に焼き、4等分に切って器に盛り、好みで酢、醤油をつけて食べる。

仕上げ
完成

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、四季dancyu「春のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 春のレシピ
四季dancyu 春のレシピ
A4変型 判(120頁)
2022年3月15日発売/1,100円(税込)

文:中村裕子 写真:竹内章雄

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。