季節の「引き算」料理
しっかり味が染み込んだ"ごぼうと豚の味噌煮"
ごぼうと豚の味噌煮 ごぼうと豚の味噌煮

しっかり味が染み込んだ"ごぼうと豚の味噌煮"

煮込んだごぼうは味がしみ込んでやわらかく、旬の滋味深い味わいを堪能できるひと皿。普段の食卓に秋を取り入れてみてください。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“ごぼうと豚の味噌煮”のつくり方

豚バラ肉の濃厚なコクと味噌は名相棒。晩秋に旬を迎えるごぼうの滋味を加えて。

材料材料 (2~3人分)

ごぼう200g(細めのもの)
豚バラ肉100g(薄切り)
サラダ油少々
大さじ3
1カップ
赤唐辛子1本
みりん大さじ2
砂糖大さじ1
味噌40g

1ごぼうを煮る

ごぼうは皮をこそげて水で洗い、長さ3~4cmに切って鍋に入れ、ひたひたの水を加えて火にかけ、煮立ってきたら蓋をして12~15分下ゆでしてザルにあげる。

2豚肉をカットする

豚肉は長さ3~4cmに切る。

3豚肉を炒める

フライパンにサラダ油を熱して豚肉を入れてほぐしながら炒め、肉の色が変わって、少しカリッとしたら、豚肉から出た脂をキッチンペーパーで拭き取る。

4煮る

ごぼうを加えて炒め、酒をふって水、赤唐辛子を加え、煮立ってきたらみりん、砂糖を加えて混ぜる。蓋をして弱火で5~6分煮、味噌を加えて混ぜ、蓋をして弱火で5~6分煮る。

完成
豚肉と味噌の相性はいわずもがなですが、そこにごぼうを加えることで秋らしい味わいがグッと深まります。やわらかく味噌味がしみ込んだごぼうは食べやすく、苦手な人にも挑戦してほしい一品。

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、四季dancyu 「秋のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 秋のレシピ
四季dancyu 秋のレシピ
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833480536
2021年09月13日発売/1,100円(税込)

文:中村裕子 写真:竹内章雄

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。