季節の「引き算」料理
気分も華やぐ春の彩り"春野菜と卵のキッシュ風グラタン"

気分も華やぐ春の彩り"春野菜と卵のキッシュ風グラタン"

緑鮮やかな春野菜をグラタンに。ホワイトソースいらずだから気軽につくれます。具にソースにと卵が大活躍。春色の料理でテーブルも気分も華やぎます。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“春野菜と卵のキッシュ風グラタン”のつくり方

プチベールは平成2年に芽キャベツとケールを交配させてつくられた、アブラナ科の比較的新顔の野菜です。甘味があり、ほのかな苦味もあるのが特徴。緑はゆでるとさらに鮮やかに。

材料材料 (4~6人分)

グリーンアスパラガス3本(85g)
そら豆50g
プチベール6個
新玉ねぎ中1/2個
下ゆで用の塩少々
ゆで卵2個
★ 卵液
・ 卵2個
・ 味噌大さじ1
・ 生クリーム100ml
・ 胡椒少々
ピザ用チーズ60g

1下ごしらえ

アスパラガスは根元を2mmほど切り落とし、ピーラーで長さの1/2ほどの根元の部分の皮をむいて長さ3cmに切る。そら豆は薄皮をむく。プチベールは大きなものは縦半分に切る。玉ねぎは幅1.5cmのくし形に切る。ゆで卵は殻をむいて縦に6等分のくし形に切る。ボウルに卵を割りほぐし、味噌を加えて混ぜ、生クリーム、胡椒を加えて溶きのばし、万能漉し器で漉して卵液をつくる。

下ごしらえ

2野菜をゆでる

たっぷりの熱湯に塩を入れてアスパラガスを入れ、ひと煮立ちしたらザルに取り出し、そら豆、プチベールも同様に熱湯にさっと通してザルにあげる。

野菜をゆでる

3耐熱容器に敷く

耐熱の器に野菜、ゆで卵を入れ、チーズを全体に散らす。

耐熱容器に敷く

4焼く

卵液を全体に注ぎ、200℃に予熱したオーブンで10分ほど焼き、160℃に下げてさらに20~25分焼く。

焼く
完成

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、四季dancyu「春のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 春のレシピ
四季dancyu 春のレシピ
A4変型 判(120頁)
2022年3月15日発売/1,100円(税込)

文:中村裕子 写真:竹内章雄

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。