季節の「引き算」料理
夏野菜とメカジキの"カポナータ風"

夏野菜とメカジキの"カポナータ風"

さまざまな夏野菜と魚の旨味がからみ合うジューシーなひと皿。きりっと冷えた白ワインがお薦めです。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんにご教授願いました。

”カポナータ風”のつくり方

カラフルな夏野菜で元気いっぱい。塩で引き出された野菜の旨味が折り重なって深い味わいに。トマトの酸味で味をまとめるのがポイントです。めかじきをプラスしてボリュームアップ。

材料材料 (4人分)

めかじき2切れ(200g)
★ めかじき用
・ 塩少々
・ 胡椒少々
・ サラダ油小さじ1
パプリカ各1個(赤、黄、オレンジ)
なす3個
ズッキーニ大1本
セロリ1本
トマト2個
玉ねぎ1/2個分(みじん切り)
にんにく1片分(みじん切り)
オリーブオイル大さじ4
白ワイン大さじ3
小さじ1強
胡椒少々
はちみつ大さじ2
レモン汁大さじ3

1材料の下準備

パプリカは縦半分に切り、へたと種を取って2cm角に切る。なす、ズッキーニはへたを切り落として2cm角に切る。セロリは筋を取って2cm角に切る。トマトは横半分に切り、種を取って1cm角に切る。めかじきは2cm角に切って軽く塩、胡椒をふる。

材料の下準備

2めかじきを炒める

フライパンにサラダ油を熱してめかじきを入れ、強火でさっと炒める。

めかじきを炒める

3玉ねぎ、にんにくを炒める

鍋にオリーブオイルを熱して玉ねぎ、にんにくを入れ、中火でしんなりするまで混ぜながら炒める。

玉ねぎ、にんにくを炒める

4トマト以外の野菜を炒める

トマト以外の野菜を入れて中火で2~3分炒める。そして、めかじきを加える。

トマト以外の野菜を炒める
トマト以外の野菜を炒める

5トマトを加え、混ぜる

白ワインをふり入れ、トマトを加えて混ぜる。

トマトを加え、混ぜる

6煮る

煮立ってきたら、塩、胡椒を入れて混ぜ、蓋をして弱火で15~20分煮る。仕上げにはちみつ、レモン汁をふり入れて混ぜ、さらに3~5分煮る。

煮る
完成

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、「四季dancyu 夏のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu「夏のレシピ」
四季dancyu「夏のレシピ」
A4変型判(120頁)
2021年6月11日発売/1100円(税込み)

文:中村裕子 写真:竹内章雄

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。