季節の「引き算」料理
しっとり&さっぱり美味しい"ゆで豚のねぎ塩ソースがけ"

しっとり&さっぱり美味しい"ゆで豚のねぎ塩ソースがけ"

豚肉はゆでてしっとりした食感と、下準備にひと手間かけてさっぱりと仕上げたひと皿です。胡麻油香るねぎ塩ソースは最強の相棒。ずっと食べ続けられる美味しさです。塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“ゆで豚のねぎ塩ソースがけ”のつくり方

胡麻油で和えたねぎ塩ソースが豚バラ肉の濃厚な旨味にエッジをきかせます。

材料材料 (3~4人分)

豚バラ肉400g(塊)
★ 下ゆで用
・ 水約3カップ
・ 酒大さじ3
・ 長ねぎ6cm(青い部分)
・ 生姜の皮1片分
・ 塩小さじ1/5
★ ねぎソース
・ 長ねぎ1本(120g)
・ 生姜小さじ1(すりおろし)
・ 胡麻油大さじ3
・ 豚肉のゆで汁大さじ1
・ 塩小さじ1/2
・ 胡椒少々

1豚肉をゆでる

豚肉は長さを半分に切り、室温にもどして鍋に入れ、下ゆで用の材料を加えて中火にかける。

豚肉をゆでる
煮立ってきたら火を弱めてアクを取り、蓋をして弱火で1時間ほどゆでる。
豚肉をゆでる
豚肉をゆでる
火を止めて粗熱を取り、鍋ごと冷蔵庫に入れて4時間~一晩冷やし、白く固まった脂を取り除く。

2ねぎソースをつくる

ねぎはみじん切りにし、生姜とともにボウルに入れ、残りの材料を加えて混ぜる。

ねぎソースをつくる

3仕上げる

豚肉を取り出して厚さ1cmに切り、器に盛って、ねぎソースをかける。

完成
豚肉はゆで汁ごと冷蔵庫で冷やすと、余分な脂が上部に白く凝固します。それを取り除くとスッキリ淡白な味わいに。このひと手間が料理を断然おいしくしてくれます。

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、四季dancyu 「秋のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 秋のレシピ
四季dancyu 秋のレシピ
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833480536
2021年09月13日発売/1,100円(税込)

文:中村裕子 写真:竹内章雄

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。