現地ではマナオと呼ばれる、タイのライムで酸味をつけるところを、塩レモンでアレンジしたスープです。酸味と辛味と海老の旨味が合わさり、絶妙な味わいに仕上がります。料理研究家の荻野恭子さんから、日々役立つ調味料を習いました。
海老はぜひ有頭海老を使って。頭の味噌からにじみ出るだしが、味の深みに一役買います。
レモングラスとカー、バイマックルーを加えると一気に現地の味わいに。
少量ずつをセットにしたものがネットで手に入りますが、入れずにつくってもおいしいスープになりますよ。
有頭海老 | 4尾 |
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あさり | 200g(砂抜きしたもの) |
ミニトマト | 4個 |
A | |
・ 塩レモン | 20g |
・ レモングラス | 1本 |
・ カー | 1片(あれば) |
・ バイマックルー | 4枚(あれば) |
・ パクチーの根 | 2本分 |
・ にんにく | 1片分(みじん切り) |
・ 赤唐辛子 | 1本(手でちぎる) |
・ ナンプラー | 大さじ1 |
・ 水 | 3カップ |
塩 … 適量 |
レモングラスは根元の白い部分を斜め薄切りに、カーは薄切りにして、バイマックルーとともに鍋に入れる。この3つは手に入らなければ省いてもよいが、入れるとより本格的な味わいになる。
①にAのほかの材料もすべて加えて中火にかけ、沸いたらあさり、海老、ミニトマトを加えてさらに煮る。
あさりと海老の味が出たら塩で調えてすぐに食卓へ。仕上げにパクチーの葉(分量外)を添えても。
料理研究家。世界中を旅しながら現地の家庭やレストランで料理を習い、食文化を研究するのがライフワーク。これまでに訪れた国は65カ国以上。特に“塩”は長年追いかけ続けているテーマの一つで、近著に『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)がある。ほかに『手づくり調味料のある暮らし』(暮しの手帖社)など著書多数。自宅で料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」を主宰。
※この記事の内容は、『四季dancyu 2023春』に掲載したものです。
文:鹿野真砂美 撮影:伊藤徹也