荻野恭子さんの手づくり調味料レシピ
ふっくら仕上がる"豚肉の味噌漬け"

ふっくら仕上がる"豚肉の味噌漬け"

味噌効果で豚肉がふっくら、しっとりと焼き上がります。豚肉の脂と混ざり合った味噌の香りが鼻をくすぐり、ご飯と味噌汁を用意すれば、シンプルながら満足感たっぷりの献立に!料理研究家の荻野恭子さんから、日々役立つ調味料を習いました。

“豚肉の味噌漬け”のつくり方

味噌床をたっぷりつくって漬け込むのではなく、豚肉に塗りつけるだけで気軽に仕込めるのもうれしい。
鮭やさわらといった切り身魚でもお試しを。

材料材料 (2人分)

豚ロース肉2枚(250g)(厚切り)
★ 味噌床
・ 味噌50g
・ 砂糖大さじ1
・ 酒大さじ1

1味噌を塗る

味噌床の材料を混ぜ合わせ、豚肉の両面にまんべんなく塗る。1枚ずつラップに包んで冷蔵庫で保存し、1日後から食べられる。1週間程度、保存可能。

味噌を塗る

2焼く

ラップを剥がして余分な味噌床を拭い、魚焼きグリルで香ばしく焼く。残った味噌床は豚汁に使ったり、豚挽き肉と炒めて肉味噌にするなどして使える。

ラップに包んだ肉
完成

教える人

料理研究家 荻野恭子

料理研究家 荻野恭子

料理研究家。世界中を旅しながら現地の家庭やレストランで料理を習い、食文化を研究するのがライフワーク。これまでに訪れた国は65ヶ国以上。特に“塩”は長年追いかけ続けているテーマの一つで、近著に『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)がある。ほかに『手づくり調味料のある暮らし』(暮しの手帖社)など著書多数。自宅で料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」を主宰。

※この記事の内容は、『四季dancyu 2023春』に掲載したものです。

四季dancyu 2023 春
四季dancyu 2023 春
A4変型判(120頁)
2023年3月10日発売/1,200円(税込)

文:鹿野真砂美 撮影:伊藤徹也

鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。