素材の風味を生かす塩使いの基本レシピ
本格鶏ガラスープでつくる"牛肉のフォー"

本格鶏ガラスープでつくる"牛肉のフォー"

鶏ガラでじっくり丁寧にスープを取ることで、深みのある味わいが楽しめます。食材と塩を使いこなす基本レシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“牛肉のフォー”のつくり方

本格的に鶏ガラをゆっくりゆでてスープをとってつくります。
時間がないときは湯4カップに顆粒鶏ガラスープ小さじ1を溶かしたもので代用しても。生のもやしがシャキシャキで心地いい。

材料材料 (2人分)

フォー160g(乾麺)
牛肉150g(しゃぶしゃぶ用)
黒豆もやし100g(細めのもの)
小ねぎ8本
★ 鶏ガラスープ
・ 鶏ガラ1羽分
・ 水6~7カップ
・ 生姜の皮適量
・ 長ねぎ1本分(青い部分)
・ 酒1/3カップ
・ 塩小さじ1と1/2
・ 胡椒少々
ナムプラー大さじ1
★ 薬味
・ ミント適量
・ 香菜適量
・ 赤唐辛子適量
ライム適量

1鶏ガラスープをとる

鶏ガラは6~7cmに切り分け、たっぷりの熱湯に入れて3~4分ゆで、冷水にとって余分の脂肪、皮、血などを取る。鍋に分量の水、鶏ガラを入れて中火にかけ、煮立ってきたら弱火にしてアクを取り、中火にして残りの材料を加える。再び煮立ってきたら弱火にして30~40分煮てこす。

2調味する

スープ4カップを煮立てて、ナムプラーで調味する。

3フォーをもどす

フォーは表示の指示どおりもどす。

4野菜の下ごしらえ

もやしは時間があればひげ根を取り、水で洗って水気をきる。小ねぎは長さ7~8cmに切る。薬味の香菜は幅1cmに切る。

5仕上げ

フォーを②に入れて煮、牛肉、小ねぎを入れ、牛肉の色が変わったら火を止め、器に盛る。もやしをのせて薬味を添え、ライムを搾る。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、『料理のてほどき さしすせそ しお』に掲載したものです。

料理のてほどき さしすせそ しお
料理のてほどき さしすせそ しお
塩がなければ始まらない
料理の手ほどき さしすせそ しお
A4変型判(80頁)
ISBN:9784833478212
2019年12月17日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。