素材の風味を生かす塩使いの基本レシピ
軽やかな肉冷菜"牛たたきのカルパッチョ"

軽やかな肉冷菜"牛たたきのカルパッチョ"

カルパッチョというと白身魚を使ったものを思い浮かべますが、実は牛肉を使ったものが元祖。赤身の軽やかな美味しさを味わう一皿です。ワインのお供に最適です。食材と塩を使いこなす基本レシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“牛たたきのカルパッチョ”のつくり方

イタリア生まれの元祖カルパッチョ。肉好きの常連客のために、胃に負担の少ない料理として考案された、愛情のこもったひと皿です。
牛肉の赤身は良質なタンパク質で糖質も0。実にヘルシーです。

材料材料 (4人分)

牛赤身肉400g(たたき用)
少々(牛肉用)
サラダ油大さじ2と2/3
パルミジャーノチーズ30g
小さじ1/3
粗挽き黒胡椒少々
ベビーリーフ30g
オリーブオイル大さじ3~4

1下味をつける

牛肉は表面に塩をふる。

2焼き目をつける

フライパンにサラダ油を熱して牛肉を入れ、強めの中火で全体に焼き目をつけてバットに取り出して冷蔵庫で冷やす。

焼き目をつける
牛肉は表面から1mmくらいまで火が入る程度に全面を焼きつけ、それ以上火が入らないように、冷蔵庫に入れて肉を落ち着かせる。

3仕上げ

パルミジャーノチーズはスライサーで薄くそぐ。牛たたきは厚さ2~3mmに切って器に盛り、パルミジャーノチーズを散らして、塩、胡椒をふる。ベビーリーフを添え、オリーブオイルを全体に回しかける。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、『料理のてほどき さしすせそ しお』に掲載したものです。

料理のてほどき さしすせそ しお
料理のてほどき さしすせそ しお
塩がなければ始まらない
料理の手ほどき さしすせそ しお
A4変型判(80頁)
ISBN:9784833478212
2019年12月17日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:鈴木泰介

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。