荻野恭子さんの手づくり調味料レシピ
ラムの香りと旨味がたまらない"モンゴル風焼きうどん"

ラムの香りと旨味がたまらない"モンゴル風焼きうどん"

ツイヴァンという、モンゴルでポピュラーな焼き麺料理です。豆板醤の辛味が良いアクセントになります。料理研究家の荻野恭子さんから、日々役立つ調味料を習いました。

“モンゴル風焼きうどん”のつくり方

麺をゆでないので、くっつかないよう、生地をのばすときに油を塗るのがコツ。本来、塩のみで肉と野菜、粉の味をシンプルに味わうところを、豆板醤でピリッと引き締めて。

材料材料 (2人分)

ラム肩肉150g
玉ねぎ1/2個分(薄切り)
にんじん1/4本分(短冊切り)
キャベツ1枚分(ざく切り)
にんにく1片分(薄切り)
にら3本分(長さ4cmに切る)
手打ち麺の生地2人分
胡麻油適量
豆板醤小さじ1
小さじ1
植物油大さじ3
100ml

1手打ち麺の生地に油を塗る

手打ち麺の生地(手打ち麺のつくり方を参照)を手順8までのばしたら、生地を横半分に切り、片面に胡麻油を適量塗る。

手打ち麺の生地に油を塗る

2生地を切る

①にもう片方の生地を重ね、長さを半分に切って4枚重ねにしたら、幅5mmに切ってほぐしておく。長さ8cmほどの短い麺ができる。

生地を切る

3ラムをカットする

ラムは一口大に切って、分量の塩から少々をとってまぶす。厚切りでも薄切りでもお好みで。

4具材を炒める

中華鍋に植物油の半量を入れて中火で熱し、③を炒める。肉の色が変わったら玉ねぎとにんじんを加えて炒め、しんなりとしたらキャベツと豆板醤を加えてざっと炒める。

5麺を加える

④に湯と塩、②をほぐしながら入れ、残りの植物油を回しかけたら、蓋をして弱火で5〜6分蒸し焼きにする。途中、全体を混ぜる。

麺を加える

6仕上げ

麺に火が通ったらにんにくとにらを加えて合わせ、器に盛る。

完成

教える人

料理研究家 荻野恭子

料理研究家 荻野恭子

料理研究家。世界中を旅しながら現地の家庭やレストランで料理を習い、食文化を研究するのがライフワーク。これまでに訪れた国は65カ国以上。特に“塩”は長年追いかけ続けているテーマの一つで、近著に『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)がある。ほかに『手づくり調味料のある暮らし』(暮しの手帖社)など著書多数。自宅で料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」を主宰。

※この記事の内容は、『四季dancyu 2022夏』に掲載したものです。

四季dancyu 2022夏
四季dancyu 2022夏
A4変型判(120頁)
2022年6月8日発売/1,100円(税込み)

文:鹿野真砂美 撮影:伊藤徹也

鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。