酒好きをいたわるスープ
食欲も刺激する"枝豆と鶏のカレー風味スープ"

食欲も刺激する"枝豆と鶏のカレー風味スープ"

夏バテで食欲がわかないときに、ぜひこのスープをつくってみて下さい。カレーの風味が食欲を刺激し、枝豆が肝臓を労ります。良質なタンパク源である鶏肉も入った、栄養たっぷりの一品です。酒飲みには嬉しい!酒肴家・稲垣知子さんによれば、飲むタイミングも含めてスープは酒呑みにとって大事な存在。今回は稲垣さんの薬膳や栄養学の知識をもとに、弱った肝臓や胃をいたわる「お酒呑み」のためのスープづくりを習いました。

“枝豆と鶏のカレー風味スープ”のつくり方

アルコール分解酵素を含む枝豆に、良質のタンパク質源である鶏肉、食欲を促すカレー粉と、酒呑みにうれしい取り合わせのスープ。

いたわり食材「枝豆」
いたわり食材「枝豆」

薬膳上では「解酒」の効能があるとされ、枝豆に含まれるメチオニンという成分には解毒を助ける働きが。つまみに枝豆を食べるのは、理にかなっているといえそう。

材料材料 (2人分)

枝豆200g(塩ゆでしたもの)
鶏もも肉1枚(200g)
玉ねぎ1/2個
鰹昆布だし400ml
片栗粉小さじ2
カレー粉小さじ1/2
オリーブオイル小さじ2
小さじ1/2

1下準備

玉ねぎは1cm角に切る。鶏肉は一口大に切って片栗粉をまぶす。枝豆はさやから出す。

2炒める

鍋にオリーブオイルを中火で熱し、玉ねぎを炒める。透き通ってきたら鶏肉を加え、表面が薄くきつね色に色づくまで炒める。

3煮る

だしを加えて一度しっかり沸かし、アクを取り除く。塩で味をととのえて枝豆を加え、ひと煮立ちしたらカレー粉をふり入れる。

完成
お通しの定番、枝豆を主役に。カレー粉の香りも体にいい刺激!

教える人

稲垣知子 酒肴家

稲垣知子 酒肴家

雑誌、書籍、料理教室などで日本酒に合う料理を教えている。薬膳にも造詣が深く、今回は薬膳や栄養学の知識と、長年の飲酒経験(?)を生かした「お酒呑み」のためのスープを提案。

技あり!dancyuスープ
技あり!dancyuスープ
A4変型判(112頁)
2020年12月18日発売 / 880円(税込)

文と構成:佐々木香織 撮影:宮濱祐美子

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。