ミルク仕立ての甘味のあるスープに柿がマッチ。黒胡麻の香ばしさもたまりません。酒肴家・稲垣知子さんによれば、飲むタイミングも含めてスープは酒呑みにとって大事な存在。今回は稲垣さんの薬膳や栄養学の知識をもとに、弱った肝臓や胃をいたわる「お酒呑み」のためのスープづくりを習いました。
たっぷり加えた黒胡麻には肝機能アップが期待できるセサミンやアントシアニンが。飲酒後だけでなく、おやつの時間にも。
β‐カロテンが肝機能を強化するといわれる。薬膳上では「解酒」の食材で、二日酔い防止に効果的とされる。スープには熟れた柿のほうがなじみやすい。
柿 | 1/2個 |
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煎り黒胡麻 | 大さじ3 |
コンデンスミルク | 大さじ2 |
牛乳 | 120ml |
黒胡麻はしっかりすり、コンデンスミルクを加えてさらにしっかりすり混ぜる。牛乳を少しずつ注いで溶きのばす。
柿は皮をむいて種とへたを取り除き、薄めのくし形に切る。
柿を器に盛り、1のスープを注ぐ。
雑誌、書籍、料理教室などで日本酒に合う料理を教えている。薬膳にも造詣が深く、今回は薬膳や栄養学の知識と、長年の飲酒経験(?)を生かした「お酒呑み」のためのスープを提案。
文と構成:佐々木香織 撮影:宮濱祐美子