酒好きをいたわるスープ
甘やかなコクと香ばしさが絶品の"柿と黒胡麻のデザートスープ"

甘やかなコクと香ばしさが絶品の"柿と黒胡麻のデザートスープ"

ミルク仕立ての甘味のあるスープに柿がマッチ。黒胡麻の香ばしさもたまりません。酒肴家・稲垣知子さんによれば、飲むタイミングも含めてスープは酒呑みにとって大事な存在。今回は稲垣さんの薬膳や栄養学の知識をもとに、弱った肝臓や胃をいたわる「お酒呑み」のためのスープづくりを習いました。

“柿と黒胡麻のデザートスープ”のつくり方

たっぷり加えた黒胡麻には肝機能アップが期待できるセサミンやアントシアニンが。飲酒後だけでなく、おやつの時間にも。

いたわり食材「柿」
いたわり食材「柿」

β‐カロテンが肝機能を強化するといわれる。薬膳上では「解酒」の食材で、二日酔い防止に効果的とされる。スープには熟れた柿のほうがなじみやすい。

材料材料 (2人分)

1/2個
煎り黒胡麻大さじ3
コンデンスミルク大さじ2
牛乳120ml

1すり混ぜる

黒胡麻はしっかりすり、コンデンスミルクを加えてさらにしっかりすり混ぜる。牛乳を少しずつ注いで溶きのばす。

2柿の下準備

柿は皮をむいて種とへたを取り除き、薄めのくし形に切る。

3盛りつける

柿を器に盛り、1のスープを注ぐ。

完成
左党も喜ぶ柿色鮮やかな甘いスープ。

教える人

稲垣知子 酒肴家

稲垣知子 酒肴家

雑誌、書籍、料理教室などで日本酒に合う料理を教えている。薬膳にも造詣が深く、今回は薬膳や栄養学の知識と、長年の飲酒経験(?)を生かした「お酒呑み」のためのスープを提案。

技あり!dancyuスープ
技あり!dancyuスープ
A4変型判(112頁)
2020年12月18日発売 / 880円(税込)

文と構成:佐々木香織 撮影:宮濱祐美子 

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。