連載

牛を食べるということ。

牛肉は牛の肉だ。牛肉になる前、牛は生きていた。歩き、草を食み、瞬きをして、息を吐き、命があった。私たちは、牛肉は識っていても、牛の生活のことはほとんど識らない。いや、牛肉のことだって、美味しいということ以外、何を識っているんだろう?農と食のジャーナリストで知られるやまけんこと山本謙治さんが、牛を飼うことで識った、命をいただくということ。