有賀 薫さんの毎日食べたい乾物スープ
塩だけで味が決まる!"ドライフルーツとスペアリブの煮込みスープ"

塩だけで味が決まる!"ドライフルーツとスペアリブの煮込みスープ"

味つけは塩だけなのに、なんとリッチな味わい!秘密は、ドライフルーツの凝縮した旨味がだしになっていること。ドライフルーツは具材にもなって、一石二鳥です。旨味と栄養の詰まった乾物を意外な利用法で使いながらつくる、デイリーに役立つスープを有賀 薫さんに教わりました。

“ドライフルーツとスペアリブの煮込みスープ”のつくり方

ドライフルーツの甘味と酸味が、野菜と肉のつなぎ役に。具材にもなるので食べごたえもアップ。プルーン、いちじく、レーズンなど、単品より数種を組み合わせたほうがより複雑味が出て、スープがより深い味わいに。組み合わせはお好みで。

材料材料 (3~4人分)

豚スペアリブ500g
玉ねぎ1個
にんじん1/2本
セロリ10cm
トマト1個(中)
にんにく1片
オリーブオイル大さじ2
赤ワイン50ml
好みのドライフルーツ合わせて100g(今回はプルーン2個、いちじく6個、レーズン20g)
小さじ1
クローブ2~3ふり(パウダー)
黒胡椒少々

1下ごしらえ

玉ねぎ、にんじん、セロリは1cm角に、トマトはざく切りにする。にんにくはつぶす。鍋にスペアリブとひたひたの水を入れて弱火で1分ほど煮る。肉の色が白く変わったらゆでこぼし、流水でアクを洗い流す。

下ごしらえ

2炒める

鍋にオリーブオイルとにんにくを中火で熱し、トマト以外の野菜をよく炒める。トマトを加えて軽く炒め合わせ、ゆでたスペアリブ、水800mlと赤ワインを加えて20分煮る。

3仕込む

レーズン以外のドライフルーツを加えて10分、レーズンを加えてさらに10分煮込む。塩とクローブ、胡椒を入れて、味をみてととのえる。

仕込む
完成

教える人

有賀 薫 料理研究家

有賀 薫 料理研究家

2011年より毎日SNSでスープのある生活を発信。スープから始まるライフスタイルを提案している。実験イベント“スープ・ラボ”はじめ、スープをテーマにしたイベントを多数主催。2020年『朝10分でできる スープ弁当』(マガジンハウス)が第7回料理レシピ本大賞料理部門入賞。最新刊は『スープ・レッスン2』(プレジデント社)。

※この記事の内容は、『技あり!dancyuスープ』に掲載したものです。

技あり!dancyuスープ
技あり!dancyuスープ
A4変型判(112頁)
2020年12月18日発売 / 880円(税込)

文:神吉佳奈子 撮影:鈴木泰介

神吉 佳奈子

神吉 佳奈子 (編集者)

1969年、酒どころ広島で生まれる。出版社を渡り歩き、家庭菜園雑誌や食雑誌、料理本の編集に携わる。2018年5月まで、100人の高校生と名人をつなぐ「聞き書き甲子園」の事務局に所属。食と農の手仕事を伝えるべく、フィールドワークを続けている。