味つけは塩だけなのに、なんとリッチな味わい!秘密は、ドライフルーツの凝縮した旨味がだしになっていること。ドライフルーツは具材にもなって、一石二鳥です。旨味と栄養の詰まった乾物を意外な利用法で使いながらつくる、デイリーに役立つスープを有賀 薫さんに教わりました。
ドライフルーツの甘味と酸味が、野菜と肉のつなぎ役に。具材にもなるので食べごたえもアップ。プルーン、いちじく、レーズンなど、単品より数種を組み合わせたほうがより複雑味が出て、スープがより深い味わいに。組み合わせはお好みで。
豚スペアリブ | 500g |
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玉ねぎ | 1個 |
にんじん | 1/2本 |
セロリ | 10cm |
トマト | 1個(中) |
にんにく | 1片 |
オリーブオイル | 大さじ2 |
赤ワイン | 50ml |
好みのドライフルーツ | 合わせて100g(今回はプルーン2個、いちじく6個、レーズン20g) |
塩 | 小さじ1 |
クローブ | 2~3ふり(パウダー) |
黒胡椒 | 少々 |
玉ねぎ、にんじん、セロリは1cm角に、トマトはざく切りにする。にんにくはつぶす。鍋にスペアリブとひたひたの水を入れて弱火で1分ほど煮る。肉の色が白く変わったらゆでこぼし、流水でアクを洗い流す。
鍋にオリーブオイルとにんにくを中火で熱し、トマト以外の野菜をよく炒める。トマトを加えて軽く炒め合わせ、ゆでたスペアリブ、水800mlと赤ワインを加えて20分煮る。
レーズン以外のドライフルーツを加えて10分、レーズンを加えてさらに10分煮込む。塩とクローブ、胡椒を入れて、味をみてととのえる。
2011年より毎日SNSでスープのある生活を発信。スープから始まるライフスタイルを提案している。実験イベント“スープ・ラボ”はじめ、スープをテーマにしたイベントを多数主催。2020年『朝10分でできる スープ弁当』(マガジンハウス)が第7回料理レシピ本大賞料理部門入賞。最新刊は『スープ・レッスン2』(プレジデント社)。
※この記事の内容は、『技あり!dancyuスープ』に掲載したものです。
文:神吉佳奈子 撮影:鈴木泰介