有賀 薫さんの毎日食べたい乾物スープ
ふわっふわ卵ときくらげの食感が美味!"干しきくらげのサンラータン"

ふわっふわ卵ときくらげの食感が美味!"干しきくらげのサンラータン"

きくらげが主役の一杯です。なんといってもコリコリ、プリプリの食感と食べごたえ。水で戻すとどーんと現れる存在感を丸ごと使いましょう。旨味と栄養の詰まった乾物を意外な利用法で使いながらつくる、デイリーに役立つスープを有賀 薫さんに教わりました。

“干しきくらげのサンラータン”のつくり方

最近、国産の肉厚なきくらげが出回るようになり、その栄養価からも人気急上昇。きくらげのおいしさはなんといっても食感。サンラータンのスープを腕まくりして鶏ガラからつくれば、その存在感が際立つこと間違いなし!もちろん、顆粒チキンスープの素を使ってもOK。

材料材料 (2人分)

干しきくらげ5g(国産のもの、4個分)
絹ごし豆腐150g
2個
鶏ガラだし500ml(*1)
小さじ1/2
醤油小さじ1
砂糖小さじ1
米酢小さじ2(*2)
片栗粉小さじ2
黒胡椒小さじ1/4

*1 よく洗った鶏ガラ1羽分と手羽先5本を鍋に入れ、水1200mlと生姜やねぎの青い部分などあり合わせの野菜の切れ端を加え、火にかける。煮立ったらアクをていねいにすくい、塩ひとつまみを加え、弱火で50分、沸騰させすぎないように煮出す。

*2 米酢は、あれば黒酢や中国酢を選ぶといい。

1下ごしらえ

きくらげはぬるま湯で15分ほどもどし、石突きのかたいところをつまんで取る。大きければ一口大に切る。豆腐は水きりをしておく。卵をボウルに溶いておく。

下ごしらえ

2調味する

鍋に鶏ガラだしを温め、豆腐を大きく手でくずしながら入れて、きくらげを加え、塩と醤油、砂糖で調味する。

調味する

3仕上げ

煮立ったら酢を加え、同量の水で溶いた片栗粉をゆっくり混ぜながら少しずつ加える。溶き卵を回し入れ、浮かび上がってきたら、黒胡椒をふる。

仕上げ
完成

教える人

有賀 薫 料理研究家

有賀 薫 料理研究家

2011年より毎日SNSでスープのある生活を発信。スープから始まるライフスタイルを提案している。実験イベント“スープ・ラボ”はじめ、スープをテーマにしたイベントを多数主催。2020年『朝10分でできる スープ弁当』(マガジンハウス)が第7回料理レシピ本大賞料理部門入賞。最新刊は『スープ・レッスン2』(プレジデント社)。

※この記事の内容は、『技あり!dancyuスープ』に掲載したものです。

技あり!dancyuスープ
技あり!dancyuスープ
A4変型判(112頁)
2020年12月18日発売 / 880円(税込)

文:神吉佳奈子 撮影:鈴木泰介

神吉 佳奈子

神吉 佳奈子 (編集者)

1969年、酒どころ広島で生まれる。出版社を渡り歩き、家庭菜園雑誌や食雑誌、料理本の編集に携わる。2018年5月まで、100人の高校生と名人をつなぐ「聞き書き甲子園」の事務局に所属。食と農の手仕事を伝えるべく、フィールドワークを続けている。