「魚香茄子(ユーシャンチェズ)」という四川風辛味炒め料理を日本風にアレンジした料理です。自家製練り味噌に豆板醤をプラスして、辛味の程度はお好みで調整してください。なすは油でさっと揚げて色よく仕上げます。複雑で深い旨味を持つ味噌を使いこなすレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
なす | 6個 |
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豚挽き肉 | 150g |
にんにく | 1/2片分(みじん切り) |
長ねぎ | 大さじ4(みじん切り) |
サラダ油 | 小さじ1 |
揚げ油 | 適量 |
豆板醤 | 小さじ1/2~1 |
酒 | 大さじ1 |
練り味噌 | 80g |
水 | 大さじ3 |
★ 練り味噌 | |
・ 赤だし味噌 | 200g |
・ 砂糖 | 60g |
・ みりん | 大さじ3 |
・ 酒 | 大さじ3 |
小鍋に味噌を入れて砂糖、みりん、酒を加え、木ベラで混ぜる。中火にかけてとろりとするまで練り合わせる。冷めたら保存容器に入れて冷蔵庫で保存する。
中華鍋にサラダ油を熱して挽き肉を入れ、中火で炒める。お玉の背で押さえては返す、を繰り返してほぐしながら炒め、肉の色が変わったら、にんにく、ねぎを加えて炒める。
豆板醤を加えて炒め、香りと辛味を引き出す。
酒をふり入れ、練り味噌を加えて炒め、水を加えて混ぜる。蓋をして弱火で5分ほど煮る。
なすはへたを切り落とし、ピーラーで縦に3本ほど皮をむいて1個を3~4等分の乱切りにする。
揚げ油を高温(180℃)に熱してなすの1/2量を入れ、2分ほど揚げて取り出し、残りも同様に揚げて取り出す。
なすを④に加えてさっと炒め合わせる。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、「料理のてほどき さしすせそ みそ」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ