パリッ、シャリッ、とろっ。薄衣のおかげで全素材の食感がダイレクトに楽しめます。からし醤油のほか、酢醤油でも、塩だけでも美味!満足感たっぷりの野菜揚げレシピを、鎌倉で野菜料理屋「なると屋+典座」を営むイチカワヨウスケさんに教えてもらいました。
かき揚げのタネを海苔で太巻き状に。海苔を使うと食べごたえが出ます。食感の妙が命。異なる歯ごたえの野菜を3種、揃えましょう。
なす | 2個 |
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エリンギ | 1本 |
れんこん | 35g |
焼き海苔 | 2枚(全形) |
薄力粉 | 大さじ1と1/2 |
A | |
・ 薄力粉 | 15g |
・ 水 | 20ml |
揚げ油 | 適量 |
練りがらし | 適量 |
醤油 | 適量 |
なすは縦4等分に切ってから、1.5cm幅に切る。エリンギはなすと同サイズの小さめの一口大に切る。れんこんは皮をむき、厚さ5mmの小さめの一口大に切る。
ボウルに①の野菜を入れ、薄力粉をふる。さっくりと混ぜ、全面を薄くコーティングする。
別のボウルにAを入れてしっかり混ぜ、衣をつくる。衣大さじ1を②に加え、ボウルの底からスプーンでふわっと優しく返しながら全体に衣をつける。混ぜすぎると食感がもったりするので注意しよう。
海苔の手前側3cmをあけて、③の半量を横広にのせる。海苔の向こう側に糊になるように衣をつけて、太巻きの要領で、ふんわりと巻く。海苔がしっとりするまで置き、5~6等分に切る。
揚げ油を180℃に熱し、④を揚げる。時々返し、うっすら色づいたら引き上げ、油をきる。器に盛って練りがらし、醤油を添える。
鎌倉は小町通りにある野菜料理屋「なると屋+典座」の店主。素材の繊細な香りや持ち味を生かしたシンプルな料理は、老若男女に愛されている。著書に『野菜だし』など。
この記事はdancyu2019年10月号に掲載したものです。
文:石原壮一郎 写真:牧田健太郎 レシピ取材:安井洋子