満足感たっぷりの野菜揚げレシピ
ジューシーで酸味が清々しい"揚げいちじくの味噌汁"

ジューシーで酸味が清々しい"揚げいちじくの味噌汁"

衣が果物と汁をつないだ驚きの一体感!ジューシーな味噌汁。いちじくの酸味が清々しい余韻をもたらす。満足感たっぷりの野菜揚げレシピを、鎌倉で野菜料理屋「なると屋+典座」を営むイチカワヨウスケさんに教えてもらいました。

“揚げいちじくの味噌汁”のつくり方

甘味の少ない硬めのいちじくは野菜感覚で使えます。品のいい薄衣で!

材料材料 (2人分)

いちじく1個
A
・ 薄力粉40g
・ 水60ml
揚げ油適量
練りがらし適量
味噌汁*適量

*昆布でだしをとり、味噌を溶いておく。

1衣をつくる

ボウルにAを入れて混ぜ、ゆるめの衣をつくる。

2揚げる

たっぷりの揚げ油を180℃に熱する。いちじくを皮ごと①の衣にくぐらせ、軸を持って油にさっと勢いよく投入。途中で2、3度返し、衣が固まったら引き上げ、油をきる。揚げ時間は1分ほど。甘さが増すので揚げすぎに注意。

揚げる
いちじくの皮と一体化するような薄衣をつける。
揚げる
衣が散るくらい勢いよく投入して、余分な衣を落とす。

3仕上げ

横半分に切ったいちじくを椀に入れ、味噌汁を張り、いちじくの上に練りがらしをのせる。

完成
だしは好みだが、キリッと味が締まる赤味噌がいい。

教える人

イチカワヨウスケ 「なると屋+典座」店主

鎌倉は小町通りにある野菜料理屋「なると屋+典座」の店主。素材の繊細な香りや持ち味を生かしたシンプルな料理は、老若男女に愛されている。著書に『野菜だし』など。

店舗情報店舗情報

なると屋+典座
  • 【住所】神奈川県鎌倉市小町1‐6‐12 寿ビル2階
  • 【電話番号】0467‐23‐7666
  • 【営業時間】11:30~14:30(L.O.) 18:00~20:30(L.O.) 売り切れ仕舞い
  • 【定休日】火曜 第2・4水曜
  • 【アクセス】JRほか「鎌倉駅」より2分

この記事はdancyu2019年10月号に掲載したものです。

文:石原壮一郎 写真:牧田健太郎 レシピ取材:安井洋子

石原 壮一郎

石原 壮一郎 (コラムニスト)

1963年、三重県松阪市生まれ。大学時代に作成したミニコミ誌が注目を集めたことをきっかけに、雑誌編集の道に進む。1993年に『大人養成講座』(扶桑社)でコラムニストデビュー。シリーズ累計50万部を超す大ヒットとなる。以来、日本の大人シーンを牽引。2004年に上梓した『大人力検定』(文芸春秋)も大きな話題を呼び、テレビやラジオ、ウェブ、ゲームソフトなど幅広い展開を見せた。2012年には「伊勢うどん友の会」を結成し、2013年に世界初の伊勢うどん大使に就任。2016年からは松阪市ブランド大使も務める。近著に『思い出を宝ものに変える 家族史ノート[一生保存版]』(ワニプラス)、『本当に必要とされる最強マナー』『大人の人間関係』(ともに日本文芸社)などがある。