満足感たっぷりの野菜揚げレシピ
ブルーチーズがアクセントの"椎茸の里芋詰め揚げ"

ブルーチーズがアクセントの"椎茸の里芋詰め揚げ"

ねっとりとした里芋と、滋味深いしいたけの揚げ物は、実はブルーチーズと相性抜群!。満足感たっぷりの野菜揚げレシピを、鎌倉で野菜料理屋「なると屋+典座」を営むイチカワヨウスケさんに教えてもらいました。

“椎茸の里芋詰め揚げ”のつくり方

里芋には下味をつけず、野菜そのままの香りを油で閉じ込めます。

材料材料 (2人分)

椎茸6~8個(どんこ)
里芋3個
片栗粉適量
揚げ油適量
ブルーチーズ適量

1里芋をゆでる

里芋は皮をむき、厚さ1cmの輪切りにして、鍋に入れる。かぶるくらいの水を注ぎ、竹串がすっと通るまで柔らかくゆでる。

2里芋をつぶす

すり鉢(なければボウル)に里芋を入れ、熱いうちにすりこ木で潰す。大きな粒がなくなる程度のなめらかさになればOK。鉢の内側に広げ、粗熱が取れたらラップをせずに、冷蔵庫で冷ましながら水分をとばす。

3椎茸の石突きを取る

椎茸の石突きを取り、軸はみじん切りにして②に混ぜる。軸を全部入れると多すぎるようなら加減を。

椎茸の石突きを取る
椎茸の軸も加えて有効活用。だしが出て歯ごたえもアップ。

4里芋を椎茸に詰める

椎茸の笠の内側に、刷毛などで片栗粉をつけて余分な粉をはたく。笠の中に里芋を山形に詰める。

里芋を椎茸に詰める
肉厚の椎茸を用い、その厚みと張り合う量の里芋を詰める。

5揚げる

揚げ油を170℃に熱する。④の全面に片栗粉をつけて余分な粉をはたき、里芋がはがれないよう、おにぎりのようにぎゅっと握って、揚げる。そのままだと里芋の面が下になるので、時々上下が逆になるよう箸で押さえながら、5分ほど揚げて油をきる。

揚げる
菜箸で時々押さえながら、両面を満遍なく揚げる。

6器に盛る

縦半分に切って器に盛り、ブルーチーズを添える。

完成

教える人

イチカワヨウスケ 「なると屋+典座」店主

鎌倉は小町通りにある野菜料理屋「なると屋+典座」の店主。素材の繊細な香りや持ち味を生かしたシンプルな料理は、老若男女に愛されている。著書に『野菜だし』など。

店舗情報店舗情報

なると屋+典座
  • 【住所】神奈川県鎌倉市小町1‐6‐12 寿ビル2階
  • 【電話番号】0467‐23‐7666
  • 【営業時間】11:30~14:30(L.O.) 18:00~20:30(L.O.) 売り切れ仕舞い
  • 【定休日】火曜 第2・4水曜
  • 【アクセス】JRほか「鎌倉駅」より2分

この記事はdancyu2019年10月号に掲載したものです。

文:石原壮一郎 写真:牧田健太郎 レシピ取材:安井洋子

石原 壮一郎

石原 壮一郎 (コラムニスト)

1963年、三重県松阪市生まれ。大学時代に作成したミニコミ誌が注目を集めたことをきっかけに、雑誌編集の道に進む。1993年に『大人養成講座』(扶桑社)でコラムニストデビュー。シリーズ累計50万部を超す大ヒットとなる。以来、日本の大人シーンを牽引。2004年に上梓した『大人力検定』(文芸春秋)も大きな話題を呼び、テレビやラジオ、ウェブ、ゲームソフトなど幅広い展開を見せた。2012年には「伊勢うどん友の会」を結成し、2013年に世界初の伊勢うどん大使に就任。2016年からは松阪市ブランド大使も務める。近著に『思い出を宝ものに変える 家族史ノート[一生保存版]』(ワニプラス)、『本当に必要とされる最強マナー』『大人の人間関係』(ともに日本文芸社)などがある。