醤油味の肉味噌、ザーサイ、薬味をのせた、みんなの好きなカリカリ焼きそば。パンチを出したいときは豆板醤で辛味を加えても。喉ごしがよく、食材との相性も選ばない「香港的」焼きそばを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
肉味噌に合わせてほかの具材もみじん切りにすると、麺とよくからむ。肉味噌は多めにつくって冷蔵庫に入れておくと便利。
ゆでた麺を具材と一緒に油で炒めて仕上げるタイプの焼きそば。香港麺は細いので、組み合わせる具も細切りやみじん切りにすると麺とよくからんで美味。味つけも軽めにするとバランスがとれる。
卵麺 | 3玉分(下ごしらえしたもの) |
---|---|
★ 肉味噌 | |
・ 鶏挽き肉 | 150g |
・ 長ねぎ | 大さじ4(みじん切り) |
・ 植物油 | 大さじ1/2 |
・ 酒 | 大さじ2 |
・ 砂糖 | 大さじ1 |
・ 醤油 | 大さじ1と1/2 |
・ 生姜 | 小さじ1(すりおろす) |
ザーサイ | 30g(みじん切り) |
生姜 | 大さじ1(みじん切り) |
長ねぎ | 1/2本分(みじん切り) |
香菜 | 適量(ざく切り) |
白煎り胡麻 | 適量 |
豆板醤 | 適宜 |
下ごしらえした香港麺3玉分を用意。フライパンに植物油大さじ1を熱し、麺の半量(1人分)を広げて入れる。
フライ返しなどで押さえながら、強めの中火で4~5分焼く。
油が足りないようならフライパンの縁あたりから適宜足し、カリカリになるまで焼く。
鍋の蓋を使って裏返し、カリカリに焼き上げる。残りの麺も同様にして焼く。
フライパンに植物油を熱して挽き肉を中火で炒め、ねぎを加えてさらに炒め、酒をふる。
水1/2カップを加え、煮立ってきたら、砂糖、醤油、生姜を加えて混ぜ、蓋をして弱火で10分ほど汁気がなくなるまで煮詰める。
器に焼きそばを盛り、肉味噌、ザーサイ、生姜、ねぎ、香菜を彩りよくのせ、胡麻をふり、好みで豆板醤を添える。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 焼きそば100レシピ」に掲載したものです。
取材:松原京子 写真:竹内章雄