海老の香りがほのかにする海老麺と甘辛醤油のポークジンジャーの取り合わせ。程よいこってり感で、飽きないおいしさ。喉ごしがよく、食材との相性も選ばない「香港的」焼きそばを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
パンチのある中華ポークジンジャーには、海老麺を。ゆでて油をまぶしておいた麺を炒めるときに醤油と黒酢でほんのり香りをつけるとグッとおいしくなる。
ゆでた麺を具材と一緒に油で炒めて仕上げるタイプの焼きそば。香港麺は細いので、組み合わせる具も細切りやみじん切りにすると麺とよくからんで美味。味つけも軽めにするとバランスがとれる。
海老麺 | 3玉分(下ごしらえしたもの※) |
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胡麻油 | 少々 |
醤油 | 大さじ2/3 |
黒酢 | 大さじ1 |
★ 〈中華ポークジンジャー〉 | |
・ 豚ロース肉 | 2枚(厚切り、とんかつ用) |
・ 片栗粉 | 適量 |
・ 胡麻油 | 大さじ1 |
・ 酒 | 大さじ2 |
・ 砂糖 | 大さじ1/2 |
・ 醤油 | 大さじ1と2/3 |
・ 生姜 | 小さじ1(すりおろす) |
白煎り胡麻 | 適量 |
※麺の下ごしらえ……塩はふらない。
フライパンに胡麻油を熱して麺を入れ、ざっと炒めて醤油と黒酢をふる。
中華ポークジンジャーをつくる。豚肉は3~4ヶ所スジ切りをし、片栗粉をまぶす。
フライパンに胡麻油を熱して2を並べ入れ、中火で両面色よく焼きつけ、蓋をして弱火で2分ほど蒸し焼きにする。
酒をふり、砂糖、醤油、生姜を加えて豚肉によくからめる。
豚肉を食べやすい大きさに切り、麺とともに器に盛り合わせ、豚肉に胡麻をふる。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 焼きそば100レシピ」に掲載したものです。
取材:松原京子 写真:竹内章雄