柚子は果汁を酢飯にも加え、風味と味わいに厚みをもたせました。甘さを控えめにすれば、さっぱりと“おつまみ”にもなるひと皿へ。「もしも、缶詰料理で日本酒が飲める割烹があったなら」――そんな缶詰を使った妄想料理を、酒肴家の稲垣知子さんに習いました。
具はあれこれ加えず、蟹と三つ葉でシンプルに。柚子がふわりと香る、甘さ控えめの酢飯が困ったことに(笑)、日本酒を“呼ぶ”のです。
米 | 2合 |
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水 | 360ml |
カニ缶 | 1缶(125g) |
柚子皮 | 適量(すりおろし) |
糸三つ葉 | 適量 |
★ すし酢 | |
・ カニ缶の缶汁 | 大さじ2 |
・ 柚子果汁 | 大さじ1 |
・ 酢 | 大さじ1 |
・ 塩 | 小さじ1 |
・ はちみつ | 小さじ1/2 |
米は洗ってザルにあげ、水気をきって分量の水で炊く。
すし酢の材料を合わせてよく混ぜる。
ご飯が炊き上がったら熱いうちに2のすし酢を回しかけ、うちわなどであおぎながら全体にすし酢が回るようにさっくり混ぜる。
3の粗熱が取れたらカニの身(脚を除く)をほぐして加え、さっくり混ぜる。
器に4を盛り、柚子皮を散らす。カニの脚をのせ、三つ葉の茎をみじん切りにして散らし、三つ葉の葉も飾る。
日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。
※この記事の内容は、「技あり!dancyu缶詰」に掲載したものです。
文と構成:佐々木香織 撮影:宮濱祐美子 スタイリング:大畑純子