敢えてつぶしたほくほくの里芋に、牡蠣の旨味がしみ出したオイルが絡まり、日本酒がとまらないおつまみに。「もしも、缶詰料理で日本酒が飲める割烹があったなら」――そんな缶詰を使った妄想料理を、酒肴家の稲垣知子さんに習いました。
牡蠣の旨味がしみ出したオイルをほくほくに蒸した里芋が受け止めます。牡蠣とオイルを調味料と合わせてお鍋で温め、熱々のうちに里芋にジュッと回しかけました。お酒もぬる燗ぐらいがよく合うと思います。
カキのオイル缶 | 1缶(115g) |
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里芋 | 5~6個(冷凍) |
醤油 | 小さじ1 |
白煎り胡麻 | 小さじ2 |
長ねぎ | 5cm分(みじん切り) |
里芋は軽く水に通して耐熱容器に入れ、ラップをふんわりとかけて600Wの電子レンジで5~6分加熱する(竹串がすっと通るまで加熱する)。
里芋の粗熱が取れたら、手のひらで押しつぶして一口大に割り、器に盛る。
カキを粗く刻み、カキのオイル缶のオイル全量、醤油、煎り胡麻、長ねぎとともに小鍋に入れ、中火にかける。グツグツしたら2にかける。
日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。
※この記事の内容は、「技あり!dancyu缶詰」に掲載したものです。
文と構成:佐々木香織 撮影:宮濱祐美子 スタイリング:大畑純子