繊細で軽い口当たりの湯葉の揚げ物には日本酒がぴったり。コクのあるマヨネーズだれとともに味のメリハリも楽しんで。「もしも、缶詰料理で日本酒が飲める割烹があったなら」――そんな缶詰を使った妄想料理を、酒肴家の稲垣知子さんに習いました。
帆立貝柱を湯葉で包んで、おいしさを閉じ込めました。帆立にはすでに火が通っているので、湯葉がカリッとすれば揚げ上がりです。帆立の旨味をきかせたマヨネーズだれがカジュアルなお酒のよき相棒となってくれますよ。
ホタテ貝柱水煮缶 | 1缶(180g) |
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平湯葉 | |
オリーブオイル | 大さじ3 |
★ たれ | |
・ ホタテ貝柱水煮缶の缶汁 | 大さじ1 |
・ マヨネーズ | 小さじ2 |
・ 柚子胡椒 | 少々(小さじ1/8) |
湯葉は3分ほど水につけてやわらかくもどし、キッチンペーパーで水気を押さえ、半分に切る。
ホタテ貝柱は軽くほぐす。
湯葉1枚の上に帆立貝柱を2個分置き、手前、左右を折り込み、くるくると包む。これを6個つくる。
小さめのフライパンにオリーブオイルを強めの中火で熱し、3の巻き終わりを下にして入れ、湯葉の表面がカリッとするまで揚げ焼きにする。
器に4を盛り、たれの材料を混ぜて添える。
日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。
※この記事の内容は、「技あり!dancyu缶詰」に掲載したものです。
文と構成:佐々木香織 撮影:宮濱祐美子 スタイリング:大畑純子