身体に良い発酵食品と舌が喜ぶ発酵調味料を使ってつくる発酵鍋シリーズの第2弾は、コチュジャンと豆板醤の勧告を代表するふたつの発酵調味料で“豚バラの韓国風鍋”をつくります。
もち米麹と赤唐辛子の粉などからつくられる韓国の代表的な発酵調味料のコチュジャンを使って鍋を仕上げます。
豆板醤も加えれば、発酵調味料の底力を発揮します。
豚バラ肉 | 400g(薄切り) |
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干しきくらげ | 50g(もどしたもの) |
せり | 2束 |
空芯菜 | 1束 |
豆苗 | 1袋 |
胡麻油 | 1/2カップ |
鶏ガラスープ | 7~8カップ(ない場合は熱湯7~8カップに鶏ガラスープの素小さじ1を溶かして代用) |
にんにく | 1片 |
生姜 | せん切り |
赤唐辛子 | 6本 |
花椒 | 大さじ1/2 |
コチュジャン | 大さじ3 |
豆板醤 | 小さじ1~2 |
なつめ | 6~8粒 |
クコの実 | 大さじ2 |
酒 | 大さじ3 |
塩 | 小さじ1 1/2 |
白練り胡麻 | 大さじ2 |
ラー油 | 適宜 |
きくらげは石突きを切り落とし、食べやすい大きさに切る。せりは根つきのまま洗って長さ5cmに切る。空芯菜は長さ5cmに切る。豆苗根を切り落として長さを半分に切る。にんにくは縦半分に切って芯を取る。豚肉は長いものは半分に切る。
鍋かフライパンに胡麻油、にんにく、生姜、赤唐辛子、花椒(ホワジャオ)を入れて弱火にかけ、香りが立ってきたらコチュジャン、豆板醤を入れる。
鶏ガラスープを入れてなつめ、クコの実を入れて煮立ってきたら、酒、塩、白練り胡麻を加える。
せりの根、豚肉を入れ、肉に火が通ったらきくらげ、せり、空芯菜、豆苗を入れて煮る。好みでラー油を回しかける。
なつめやクコの実を入れて韓国の香りをプラス。とにかく野菜たっぷりで、ひと口食べるたびに体が元気になっていく感じの健康鍋です。にんにく効果もあるからポカポカパワー炸裂です!
――つづく。
シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。同じ料理でも先生のレシピでつくるとまた食べたくなるので、ぜひ試してみてください。
文:中村裕子 撮影:鈴木泰介