身近にある発酵アイテムを使ってつくる鍋のレシピを紹介します。味噌味、漬物味、酒粕味……。熱々鍋で身体あったか。ひと口食べたら胃もほかほか。最後の〆で心はぽかぽか。幸せを呼ぶ発酵鍋で冬の寒さを吹き飛ばしましょう。第1回目は酸味がググッと味を深める高菜漬けを使った“高菜とタラの胡麻油鍋”です!
高菜漬けはアブラナ科の高菜を塩漬けにして乳酸発酵させた漬物。しっかりした塩気と優しい酸味がいい。胡麻油でにんにく、生姜、赤唐辛子をゆっくり炒めると、香りをしっかり引き出してくれます。
高菜漬け | 200g |
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生タラ | 3切れ |
長ねぎ | 2本 |
生きくらげ | 60g |
にんにく | 2片 |
赤唐辛子 | 3本 |
生姜 | 小1片分(薄切り) |
胡麻油 | 大さじ3 |
酒 | 大さじ3 |
水 | 1カップ |
醤油 | 大さじ1 |
塩 | 少々 |
胡椒 | 少々 |
高菜漬けは水気を絞り、縦2~3等分に切ってから繊維に直角に幅1cmに切る。
ねぎは幅1.5cmの斜め切りにする。生きくらげは石突きを切り落とし、大きなものは食べやすい大きさに切る。にんにくは縦半分に切って芯を取る。生タラは1切れを3~4等分に切る。
鍋またはフライパンに胡麻油大さじ1を熱し、ねぎを入れて強めの中火で両面に焼き目をつけて取り出す。
胡麻油大さじ2、にんにく、赤唐辛子、生姜を入れて弱火でゆっくり炒める。香りが出たらタラを入れ、中火で両面を焼きつける。
きくらげ、高菜漬けを加えてさっと炒め、ねぎを戻し入れる。酒をふって水を加え、煮立ってきたら醤油を加え、蓋をして弱火で10分ほど煮て最後に塩、胡椒で調味する。
水分控えめで、新感覚の鍋です。油で炒めてつくるので、土鍋ならば空焚きOKのものを使うこと。なければ、鉄やステンレス、ホーローの大きめの鍋やフライパンを使うといいですよ。
ーー明日につづく。
シンプルながら失敗なくつくれるレシピに定評がある料理研究家。特別な素材、調味料は使わず、余分な手間はそぎ落とした“引き算の料理”が身上。同じ料理でも先生のレシピでつくるとまた食べたくなるので、ぜひ試してみてください。
文:中村裕子 撮影:原ヒデトシ