
カレー粉、長ねぎ、生姜と、体を温める「温熱性」の食材を3種使いました。缶詰の力も借りて、手間をかけずにおいしく仕上げます。簡単につくれる薬膳レシピを料理家の齋藤菜々子さんに教えてもらいました。
実家の両親が営む飲食店の「焼きうどん」が子供の頃から大好きです。加えてうどんは夫の好物でもあるので、いつもストックしています。体調不良や多忙で料理をするのがしんどいとき、レンチンして使える手軽さとアレンジのしやすさに何度も助けられました。体調に合わせて食材をプラスすれば、手間をかけずにワンボウル薬膳がつくれます。
冷凍うどん | 2玉(360g) |
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鯖の味噌煮缶 | 1缶(190g) |
長ねぎ | 1/2本 |
生姜 | 1片分(みじん切り) |
豆乳 | 200ml(成分無調整) |
サラダ油 | 小さじ1 |
A | |
・ 水 | 400ml |
・ 麺つゆ | 100ml(2倍濃縮タイプ) |
・ カレー粉 | 小さじ2 |
小ねぎ | 適宜(斜め切り) |
ねぎは幅1cmの斜め切りにする。鯖の味噌煮缶は身と缶汁に分け、身は細かくほぐす。
鍋に油、生姜、ねぎを入れて中火で熱し、香りが立ってきたらA、鯖缶の汁を加える。煮立ったらうどんを凍ったまま加え、再び煮立ったら3分ほど煮る。
②に豆乳を加えて沸騰する直前に火を止める。
器に③を盛り、鯖缶の身をのせ、好みで小ねぎをのせる。
「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、雑誌、書籍、ウェブなどを中心に、身近な食材を使った家庭で実践しやすい薬膳を提案。『基本調味料で作る体にいいサラダ』(主婦と生活社)、『整いカレー』(文化出版局)、『レンチン薬膳ごはん』(家の光協会)など多数
この記事は『四季dancyu 2024春』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:安彦幸枝