
ほぼにんじんなのに、豚カツを食べているようなボリューム感と迫力。レンチンしたにんじんのホクホク感とパン粉衣のサクサク感のコントラストもおいしさのひとつです。簡単につくれる薬膳レシピを料理家の齋藤菜々子さんに教えてもらいました。
春は活動を始める季節。そのためには豊かな血が必要です。にんじんは「補血」といい、血をつくる食材。肌や髪の調子を整え、消化機能を高めます。疲れ目、かすみ目など目の調子が悪い人にも。
新にんじん | 2本(320g) |
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豚ロース肉 | 120g(薄切り) |
パン粉 | 30~40g |
A | |
・ 小麦粉 | 大さじ4 |
・ 水 | 大さじ4 |
・ 塩 | ふたつまみ |
・ 胡椒 | 少々 |
サラダ油 | 適量 |
B | |
・ 中濃ソース | 大さじ2 |
・ トマトケチャップ | 大さじ1 |
・ 粒マスタード | 大さじ1 |
★ 付け合わせ | |
・ 好みの葉野菜 | 適宜 |
・ ラディッシュ | 適宜 |
・ パプリカ | 適宜 |
にんじんはヘタを切り落とし、よく洗ってぴっちりとラップで包む。耐熱皿にのせ、600Wの電子レンジで4分加熱し、上下を返してさらに4分加熱する。そのまま粗熱を取る。
A、Bはそれぞれ混ぜる。パン粉はバットに広げる。
①のにんじんに豚肉をすき間なく巻きつけ、豚肉同士が密着するよう手で押さえる。A、パン粉の順にまぶし、パン粉が落ちないように手でしっかりと押さえつける。
フライパンに油を深さ2~3cm注ぎ、中温(180℃)に熱して③を加える。全体がきつね色になるまで揚げて油をきり、縦半分に切る。
器に好みの付け合わせを盛り、Bを敷いて④をのせる。
「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、雑誌、書籍、ウェブなどを中心に、身近な食材を使った家庭で実践しやすい薬膳を提案。『基本調味料で作る体にいいサラダ』(主婦と生活社)、『整いカレー』(文化出版局)、『レンチン薬膳ごはん』(家の光協会)など多数
この記事は『四季dancyu 2024春』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:安彦幸枝