おうち薬膳レシピ
【にんじんなのに豚カツ並みのボリューム】ホクホク、サクサク食感の「丸ごとにんじんの肉巻きフライ」

【にんじんなのに豚カツ並みのボリューム】ホクホク、サクサク食感の「丸ごとにんじんの肉巻きフライ」

ほぼにんじんなのに、豚カツを食べているようなボリューム感と迫力。レンチンしたにんじんのホクホク感とパン粉衣のサクサク感のコントラストもおいしさのひとつです。簡単につくれる薬膳レシピを料理家の齋藤菜々子さんに教えてもらいました。

おうち薬膳にうってつけの食材その⑤「新にんじん」

春は活動を始める季節。そのためには豊かな血が必要です。にんじんは「補血」といい、血をつくる食材。肌や髪の調子を整え、消化機能を高めます。疲れ目、かすみ目など目の調子が悪い人にも。

“丸ごとにんじんの肉巻きフライ”のつくり方

材料材料 (2人分)

新にんじん2本(320g)
豚ロース肉120g(薄切り)
パン粉30~40g
A
・ 小麦粉大さじ4
・ 水大さじ4
・ 塩ふたつまみ
・ 胡椒少々
サラダ油適量
B
・ 中濃ソース大さじ2
・ トマトケチャップ大さじ1
・ 粒マスタード大さじ1
★ 付け合わせ
・ 好みの葉野菜適宜
・ ラディッシュ適宜
・ パプリカ適宜

1下ごしらえ

にんじんはヘタを切り落とし、よく洗ってぴっちりとラップで包む。耐熱皿にのせ、600Wの電子レンジで4分加熱し、上下を返してさらに4分加熱する。そのまま粗熱を取る。

2衣とソースの用意

A、Bはそれぞれ混ぜる。パン粉はバットに広げる。

3豚肉を巻く

①のにんじんに豚肉をすき間なく巻きつけ、豚肉同士が密着するよう手で押さえる。A、パン粉の順にまぶし、パン粉が落ちないように手でしっかりと押さえつける。

豚肉を巻く
にんじんの表面が見えなくなるように豚肉を巻きつけて。にんじんに密着するよう、巻き終わったらギュッと手で押さえます。

4揚げる

フライパンに油を深さ2~3cm注ぎ、中温(180℃)に熱して③を加える。全体がきつね色になるまで揚げて油をきり、縦半分に切る。

5仕上げ

器に好みの付け合わせを盛り、Bを敷いて④をのせる。

完成

教える人

齋藤菜々子 料理家

齋藤菜々子 料理家

「今日からできるおうち薬膳」をモットーに、雑誌、書籍、ウェブなどを中心に、身近な食材を使った家庭で実践しやすい薬膳を提案。『基本調味料で作る体にいいサラダ』(主婦と生活社)、『整いカレー』(文化出版局)、『レンチン薬膳ごはん』(家の光協会)など多数

この記事は『四季dancyu 2024春』に掲載したものです。

四季dancyu 2024春
四季dancyu 2024春
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833482615
2024年3月12日発売/1,200円(税込)

文:佐々木香織 写真:安彦幸枝

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。