
料理家の先輩きじまりゅうたさんと、後輩吉田愛さん。同じお題で、それぞれが自慢のつまみをつくってもらいました!15品目はきじまさんの「ピンピン焼き」。鉄板が熱いうちに全体をよ~く混ぜてハフハフ言いながら食べて!
【きじま】かれこれ20年以上通っている居酒屋の名物料理。すりおろした長芋と具を混ぜ、熱々の鉄皿に盛って提供される。料理のおいしさはもちろん、そのビジュアルや時間経過とともに変化する味わい(卵や長いもがじわじわ焼けて固まる)が魅力。どうやっても本家に近づけないので、具を多めにしました(笑)。
長芋 | 100g |
---|---|
ゆでだこ | 100g |
ゆで海老 | 100g |
卵 | 1個 |
塩 | 小さじ1/4 |
サラダ油 | 適量 |
A | |
・ 青海苔 | 小さじ1/2 |
・ 刻み海苔 | 適量 |
・ 醤油 | 適量 |
たこは幅5mmに切る。海老は1cm角に切る。
長芋は皮をむいてすりおろし、塩を混ぜる。①も加えて混ぜる。
鉄鍋(ステーキ皿やスキレットなど)を弱めの中火で熱し、サラダ油をひいて②を流し入れ、卵をのせる。底面にしっかり焼き色がついたら火から下ろしてAをかけ、混ぜながら食べる。
祖母も母も料理研究家という家庭で生まれ育ち、自身も同じ道へ。左党の血もしっかり受け継いでいる。家飲みはもちろん、気のおけない仲間との外飲みも大好き。つまみ系著書に『毎日絶品!「サバ缶」おつまみ』(青春出版社)などがある。
料理家のアシスタントや和食店での修業を経て、料理家として独立。佳肴がありそうな居酒屋を発見すると、一人でも果敢に暖簾をくぐる行動派。大の日本酒党で唎酒師の資格を持つ。つまみ系著書に『温故知新和食つまみ』(成美堂出版)。
この記事は『四季dancyu 2023 冬』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:伊藤徹也