バターのコクと野菜のみずみずしさの“ギャップ”が楽しいつまみです。旬の野菜や果物を薄く切ってバターと合わせるだけで、上質なつまみの完成。酒肴家として有名な料理研究家の稲垣知子さんに、日本酒がよりおいしくなるバターをきかせたつまみを教えてもらいました。
野菜もフルーツも、香りや味に特徴のあるものを選ぶと味にメリハリが出る。大根は辛味の強い先端部分、りんごは爽やかな酸味のある紅玉や青りんごがおすすめ。
つまみには食塩不使用が扱いやすいと、稲垣さん。「梅干しやキムチなど塩気の強い食材と合わせたり、調味料で味つけするときに、有塩バターを使うとしょっぱくなってしまうことも。食塩不使用のほうがラクに味の調整ができます」
セロリ | 7~8cm |
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大根 | 2枚(薄い輪切り) |
りんご | 2枚(薄い輪切り) |
バター | 10g(食塩不使用) |
塩 | 適量 |
粗挽き黒胡椒 | 適量 |
エクストラバージンオリーブオイル | 適量 |
セロリは筋を除いて長さ3~4cmに切る。
バターをごく薄切りにしてセロリ、大根、りんごにのせる。
器に②を並べ、塩、黒胡椒、オリーブオイルをかける。
日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。
※この記事の内容は、『技あり!dancyuバター』に掲載したものです。
文:佐々木香織 撮影:宮濱祐美子