日本酒に合うバターつまみ
濃厚な旨味を柚子胡椒でキリッと引き締めた"牡蠣と白菜のワインバター蒸し"

濃厚な旨味を柚子胡椒でキリッと引き締めた"牡蠣と白菜のワインバター蒸し"

牡蠣の旨味、バターのミルキーな甘味、日本酒の酸が口の中で一体化し、おいしさがドカンと爆発するインパクト抜群の一皿です。酒肴家として有名な料理研究家の稲垣知子さんに、日本酒がよりおいしくなるバターをきかせたつまみを教えてもらいました。

“牡蠣と白菜のワインバター蒸し”のつくり方

牡蠣の旨味とバターがしみ込んだクタクタの白菜もまたごちそう。煮汁に加えた柚子胡椒で辛味を足し、キリッと引き締まった味に。

バターと相性のよい日本酒 ①味に厚みのある純米酒

「天明 純米火入れ 槽しぼり」は、バターのもつミルク感とお酒のクリーミーな味わいが好相性。バターカナッペやスモークサーモンのバタームースに合わせたい。一方、「春霞 純米赤ラベル」は酒のもつ爽やかな酸が、ぽってりとしたバターのニュアンスにマッチする。白子のパン粉焼きや牡蠣と白菜のワインバター蒸しに。

春霞、天明

材料材料 (2人分)

牡蠣7~8粒(150g)(むき身)
白菜3枚
バター20g(食塩不使用)
白ワイン100ml
少々
柚子胡椒小さじ1/4

1下ごしらえ

牡蠣は水で洗って汚れを取り、水気を拭く。白菜は幅1~2cmに切る。

2蒸す

鍋に白ワインとバターを入れて中火にかける。バターが溶けてワインがひと煮立ちしたら牡蠣を加え、牡蠣を覆うように白菜をのせ、軽く塩をふって蓋をし、5分ほど蒸す。蒸し上がったら器に白菜と牡蠣を盛る。

3仕上げ

②の鍋を再び強めの中火にかけ、残った煮汁をしっかりととろみがつくまで煮詰める。柚子胡椒を入れて溶かし、器に盛った白菜と牡蠣にかける。

完成

教える人

稲垣知子 酒肴家

稲垣知子 酒肴家

日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。

※この記事の内容は、『技あり!dancyuバター』に掲載したものです。

技あり!dancyuバター
技あり!dancyuバター
A4変型 判( 112 頁)
ISBN: 9784833478236
2019年12月23日発売 / 880円(税込)

文:佐々木香織 撮影:宮濱祐美子

佐々木 香織

佐々木 香織 (ライター)

福島出身の父と宮城出身の母から生まれ、東北の血が流れる初老の編集ライター。墨田区在住。食べることと飲むことが好き。お酒は何でも飲むが、とくに日本酒と焼酎ラヴァー。おもな仕事は新聞やウェブでの連載、雑誌や書籍の編集・取材・執筆。テーマは食べもの、お酒、着物など。