白子にパン粉をまぶして、バターの中でカリッと焼き上げます。旨味たっぷりの白子はとろ~り濃厚。日本酒がクイクイすすむ、禁断の一品です。酒肴家として有名な料理研究家の稲垣知子さんに、日本酒がよりおいしくなるバターをきかせたつまみを教えてもらいました。
白子は塩と酒を加えた水に漬け、さらに湯通しすることで、くさみが抑えられ、プリッとした食感に。
マダラの白子 | 120g |
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バター | 30g(食塩不使用) |
小麦粉 | 大さじ2 |
パン粉 | 1/2カップ |
にんにく | 1/4片分(すりおろし) |
塩 | 適量 |
黒胡椒 | 適量 |
レモン | 1/4個 |
白子は優しく水洗いして大きめの一口大に切る。ボウルに水500ml、塩15g、酒大さじ2(すべて分量外)を入れて混ぜ、白子を20分ほど漬ける。
鍋にたっぷりの湯を沸かして火を止め、流水で優しく洗った白子を入れてさっと湯通しする。氷水にとり、キッチンペーパーで軽く水気を押さえる。
小麦粉は同量の水で溶く。パン粉とにんにくはすり混ぜる。
白子に水溶き小麦粉、パン粉の順でまぶす。フライパンにバターを中火で熱し、バターが溶けてふつふつしてきたら白子を加える。衣がきつね色になり、カリッとするまで両面を焼く。
白子を器に盛り、塩、黒胡椒をふってレモンを添える。
日本酒と器を愛してやまない酒肴家、料理研究家。漢方薬膳の効能を生かした体に優しい料理も得意としている。著書に『おかずおつまみ』(文化出版局)、『日本酒マリアージュ』(誠文堂新光社)。
※この記事の内容は、『技あり!dancyuバター』に掲載したものです。
文:佐々木香織 撮影:宮濱祐美子