梅干しの酸味をいかしたスパイスカレーの素をつくれば、本格的なカレーもすぐに準備ができますよ。横浜の人気パン屋「ベッカライ徳多朗」を営む徳永久美子さんに、しみじみおいしい日常おかずを教えてもらいました。
私の本に掲載されていたカレーをつくったら、夜までかかった、とスタッフに言われたんです。それを聞いて、もっと簡単に手軽なレシピを!と考えたのがこちら。赤い缶のカレー粉を1缶丸ごと使い、本格的な味を出すのに必須のタマリンドは同じような酸味をもつ梅干しで代用。この素さえあれば帰宅してすぐ食べられるように。今ではスタッフの賄いや、わが家の夕飯に欠かせないストックになりました。
★ スパイスカレーの素 | |
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A | |
・ 玉ねぎ | 4~5個分(約800g)(小/粗みじん) |
・ にんにく | 30g(みじん切り) |
・ 生姜 | 30g(みじん切り) |
・ 植物油 | 100ml(クセがないもの) |
B | |
・ トマト水煮缶 | 1缶(400g) |
・ カレー粉 | 1缶(37g) |
・ カイエンペッパー | 小さじ2 |
・ 梅干し | 2個分(種を取り除く) |
・ 塩 | 20g |
・ パプリカパウダー | 小さじ2(あれば) |
★ 島豆腐のキーマカレー | |
・ スパイスカレーの素 | 180g |
・ 島豆腐 | 2丁(約500g) |
・ ターメリックライス | 適量(※) |
※ バスマティライスにターメリックを加え、米と同じ量の水を加えて炊飯器で炊く。
深さのあるフライパンにAを入れて強火にかけ、シューッという音が出てきたら火を弱め、5分炒める。
いったん火からおろし、Bを加えて混ぜてから中火にかける。トマトや梅干しを木ベラでつぶしながら、シューッという音が出てから2分ほど炒める。
深さのあるフライパンに島豆腐を入れ、手でつぶす。
スパイスカレーの素を加えて中火にかけ、混ぜながら全体が温まってなじむまで、3~4分ほど炒め煮にする。器に盛り、ターメリックライスを添える。好みで皮付きカシューナッツやキャロットラペなどを添えて。
栄養専門学校と調理専門学校を卒業後、大手ベーカリー勤務を経て、「ベッカライ徳多朗」(神奈川県横浜市青葉区元石川町6300-7)を夫とともに営む。著書に『パンを楽しむ生活 おいしいおはなし』(主婦と生活社)、『わが家のパンと料理とおいしい食べ方』(毎日コミュニケーションズ)など。
※この記事の内容は、『四季dancyu 2022冬』に掲載したものです。
文:藤井志織 撮影:宮濱祐美子