パリの家庭料理レシピ
バターたっぷりが美味しさの秘訣!"クレープ"のつくり方

バターたっぷりが美味しさの秘訣!"クレープ"のつくり方

バターたっぷりの生地に加えて、さらに溶かしバターで香ばしく焼き上げます。仕上げにもバターをのせるというバター三昧の一品です!フランス料理研究家の上野万梨子さんに、フランスならではの料理とお菓子を教えてもらいました。

“クレープ”のつくり方

バターをたっぷりひいて焼くことで、クレープならではのシワが寄ります。

材料材料 (直径20cmのクレープパンで10~12枚分)

A
・ 卵1個
・ 卵黄2個分
・ 牛乳280ml
・ 塩ひとつまみ
・ グラニュー糖大さじ2
・ 小麦粉120g(ふるう)
・ バター50g(食塩不使用)
溶かしバター適量(有塩)
レモン適量
バター適量
砂糖適量

1生地をつくる

ボウルにAの卵、卵黄を入れ、泡立て器でよくほぐす。さらに牛乳、塩、グラニュー糖を加えてよく混ぜる。小麦粉をもう一度ふるって加え、半日以上休ませる。

生地をつくる

2バターを加える

休ませておいた①の生地を、室温くらいにしてバターを溶かして加える。

バターを加える

3溶かしバターをひく

クレープパンを弱火にかけて全体を熱し、弱めの中火にして、溶かしバターをひく。布を巻きつけたフォークなどを使うと多めにひける。

溶かしバターをひく
溶かしバターをひく

4生地を焼く

すぐに生地をお玉半量ほど流し、クレープパンを回して全体にのばして焼く。穴があったら生地を足して埋める。

生地を焼く
生地を焼く

5仕上げ

生地がクレープパンの縁から離れ始め、焼き色がついたら裏返し、もう片面もさっと焼く。器に広げて砂糖少々をふり、レモンを搾り、形よくたたんで、バターをのせる。仕上げに砂糖をふる。

仕上げ
完成

教える人

大庭英子 料理研究家

上野 万梨子 料理研究家

東京生まれ。大学時代より料理研究家の飯田深雪氏に師事。料理家を志し、パリに留学する。1976年、ル・コルドン・ブルー・パリ校卒業。帰国後の77年、東京の実家にてフランス料理教室をはじめる。80年、「オムレツやスープもフランス料理です」というメッセージをこめた初めての著書『シンプルフランス料理』(文化出版局)を上梓。重厚なイメージだったフランス料理を日本の家庭に普及させた功績は大きい。基本の上にたつ自由な発想の料理と、新しい時代を開く料理家としての生き方で人気を博す。多くの雑誌やテレビなどの媒体で活躍するなか、91年、パリ左岸に自宅を移す。以来、日本とフランス、二つの国の食と生活文化に関わる企画・編集・発信を続ける。『WA-fumi, à la rencontre des saveurs du Japon』(Flammarion)、初の書き下ろしエッセイ『パリのしあわせスープ 私のフランス物語』(世界文化社)、『アペロでパリをつまみ食い』(光文社)、『小さなフランス料理の本』(NHK出版)など著書多数。

※この記事の内容は、『技あり!dancyuバター』に掲載したものです。

技あり!dancyuバター
技あり!dancyuバター
A4変型 判( 112 頁)
ISBN: 9784833478236
2019年12月23日発売 / 880円(税込)

文:瀬川慧 撮影:武田正彦

瀬川 慧

瀬川 慧 (ライター)

得意分野は料理、ワイン、食文化、旅、歴史など。単行本の企画、編集、執筆に『日本料理 銀座小十』(世界文化社)、『野﨑洋光の野菜料理帳』『里山に生きる「土樂」の食と暮らし』『懐石小室に教わる 一生ものの和のおかず』(家の光協会)、『和食神髄 小室光博』、『「すし」神髄 杉田孝明』(プレジデント社)などがある。