バターの香りをまとい、こんがりカリッと焼き上げた白身魚に、塩レモンと刻みパセリ、バターを添えます。”メートルドテルバター”風のリッチな味わいがたまりません。フランス料理研究家の上野万梨子さんに、フランスならではの料理とお菓子を教えてもらいました。
ここではフランスではおなじみの白身魚メルラン(タラの一種)を使用。
水分が多い白身魚は水気を十分に拭いてから使うこと。
添える野菜は、揚げ物に合うフリルチコリややわらかい新キャベツもおすすめ。
白身魚 | 2切れ(タラなどの切り身や3枚におろしたもの。または青魚のアジやサバでも) |
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塩 | 適量 |
A | |
・ 小麦粉 | 適量 |
・ 溶き卵 | 適量 |
・ パン粉 | 適量(ごく細かくしたもの) |
植物油 | 適量(オリーブオイル、ピーナッツオイルなど) |
バター | 15g(食塩不使用) |
葉野菜 | 適量 |
バター | 20g(有塩) |
パセリ | 適量(刻んだもの) |
塩レモン | 適量 |
白身魚は皮と骨を取り除き、フィレ状にして両面に塩をする。
フライの衣と同じ要領で、Aを順番に薄くつける。
フライパンに魚がかぶらない程度の油を注いで中火にかけ、バター(食塩不使用)を加える。
バターが溶けたら②をそっと入れ、中火で片面約1分。返して1分半ほど焼く
スプーンで油をすくって上にかけながら、衣がこんがり色づくまでパリッと焼く。
網を敷いたバットにあげ、油を十分にきる。器に盛りつけ、葉野菜、バター(有塩)、パセリ、塩レモンを添える。
東京生まれ。大学時代より料理研究家の飯田深雪氏に師事。料理家を志し、パリに留学する。1976年、ル・コルドン・ブルー・パリ校卒業。帰国後の77年、東京の実家にてフランス料理教室をはじめる。80年、「オムレツやスープもフランス料理です」というメッセージをこめた初めての著書『シンプルフランス料理』(文化出版局)を上梓。重厚なイメージだったフランス料理を日本の家庭に普及させた功績は大きい。基本の上にたつ自由な発想の料理と、新しい時代を開く料理家としての生き方で人気を博す。多くの雑誌やテレビなどの媒体で活躍するなか、91年、パリ左岸に自宅を移す。以来、日本とフランス、二つの国の食と生活文化に関わる企画・編集・発信を続ける。『WA-fumi, à la rencontre des saveurs du Japon』(Flammarion)、初の書き下ろしエッセイ『パリのしあわせスープ 私のフランス物語』(世界文化社)、『アペロでパリをつまみ食い』(光文社)、『小さなフランス料理の本』(NHK出版)など著書多数。
※この記事の内容は、『技あり!dancyuバター』に掲載したものです。
文:瀬川慧 撮影:武田正彦