
シュークリームのシュー生地でつくるニョッキとクリームソースの相性は抜群!バターで炒めたパン粉をふりかけて、香ばしさとカリッとした食感をプラスします。フランス料理研究家の上野万梨子さんに、フランスならではの料理とお菓子を教えてもらいました。
生地を焼けばおつまみのグージェールに、揚げれば揚げシューに。
仕上げに鶏むね肉やささみを加えて、さっと火を通してもおいしい。
| A | |
|---|---|
| ・ 牛乳 | 60ml |
| ・ バター | 25g(食塩不使用) |
| ・ 塩 | 少々 |
| ・ 小麦粉 | 35g(ふるったもの) |
| ・ 溶き卵 | 1個分 |
| ・ グリュイエールチーズ | 25g(すりおろし) |
| B | |
| ・ 牛乳 | 1カップ |
| ・ 濃いめのチキンスープ | 1カップ |
| バター | 15g(食塩不使用) |
| シャンピニオン | 60g(6~8等分に切る) |
| 新玉ねぎ | 60g(くし形に切る) |
| 小麦粉 | 大さじ1 |
| 生クリーム | 大さじ2 |
| 塩 | 少々 |
| ナツメグ | 少々 |
| バター | 適量 |
| パン粉 | 適量 |
小鍋にAの牛乳、バター、塩を入れて火にかけ、バターが溶けたらいったん火からおろして、小麦粉を一度に加えて木ベラで練る。


再び弱火にかけ、生地が鍋底から離れてひとかたまりになったら火からおろす。

Aの溶き卵を何回かに分けて加えながら、十分に練り混ぜ、さらにチーズも加えて混ぜる。これで生地は完成。


鍋にBを入れて火にかけ、煮立ち始めたらごく弱火にする。直径1.5cmの口金をつけた絞り袋に③の生地を詰め、2cmくらい絞り出しながら切り、スープの中に落とす。


そのまま煮立てないように約5分ゆでてニョッキをつくる。指で触って弾力があればOK。すくって網に上げる。スープはこしてから冷まして350ml取っておく。

別鍋にバターを熱してシャンピニオンを炒め、しっとりしてきたら玉ねぎも加えて軽く炒める。

上から小麦粉を直接ふりかけ、⑤で取っておいたスープを加えて約10分煮る。


フライパンにパン粉、バター各適量を加えて中弱火で全体に香ばしく色づくまで炒め、塩で味をととのえる。

⑤のニョッキを加えて温め、仕上げに生クリーム、塩、ナツメグを加える。器に盛り、バター炒めパン粉をふって完成。



東京生まれ。大学時代より料理研究家の飯田深雪氏に師事。料理家を志し、パリに留学する。1976年、ル・コルドン・ブルー・パリ校卒業。帰国後の77年、東京の実家にてフランス料理教室をはじめる。80年、「オムレツやスープもフランス料理です」というメッセージをこめた初めての著書『シンプルフランス料理』(文化出版局)を上梓。重厚なイメージだったフランス料理を日本の家庭に普及させた功績は大きい。基本の上にたつ自由な発想の料理と、新しい時代を開く料理家としての生き方で人気を博す。多くの雑誌やテレビなどの媒体で活躍するなか、91年、パリ左岸に自宅を移す。以来、日本とフランス、二つの国の食と生活文化に関わる企画・編集・発信を続ける。『WA-fumi, à la rencontre des saveurs du Japon』(Flammarion)、初の書き下ろしエッセイ『パリのしあわせスープ 私のフランス物語』(世界文化社)、『アペロでパリをつまみ食い』(光文社)、『小さなフランス料理の本』(NHK出版)など著書多数。
※この記事の内容は、『技あり!dancyuバター』に掲載したものです。

文:瀬川慧 撮影:武田正彦