味噌を使いこなす基本レシピ
やわらかな酸味の"豚肉のソテートマト味噌がけ"

やわらかな酸味の"豚肉のソテートマト味噌がけ"

トマトをピューレにして味噌を加えると、濃厚な旨味とやわらかな酸味が美味しいソースになります。シンプルなポークソテーも一気にご馳走に!たっぷりかけて召し上がれ。複雑で深い旨味を持つ味噌を使いこなすレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“豚肉のソテートマト味噌がけ”のつくり方

材料材料 (2人分)

★ トマト味噌(出来上がり約500~600g)
・ トマト1kg(正味800g)(完熟)
・ 味噌100g
豚ロース肉2枚(トンカツ用)
★ 豚肉の下味用
・ 塩少々
・ 胡椒少々
ブロッコリー大3房
もやし100g
サラダ油適量
適量
胡椒少々
トマト味噌適量

1トマト味噌をつくる

トマトを湯むきする。トマトはへたを包丁の先でくりぬき、上部の表皮に十文字の切り込みを入れる。熱湯にトマトを3~4個ずつ入れて皮がはがれたら、冷水にとって冷まし、皮をむく。

2トマトをピューレ状にする

横半分に切って種を取り、3~4cm角に切ってフードプロセッサーに入れ、撹拌してピューレ状にする。

3トマト味噌の完成

鍋に入れ、味噌を加えて混ぜ、中火にかけて途中混ぜながら、15~20分、トマトの水分をとばして練り合わせる。

トマト味噌の完成
中火にかけて混ぜながら煮詰めます。木ベラのあとがつくくらいになったら出来上がり。

4豚肉の下ごしらえ

豚肉は室温にもどし、4~5カ所に包丁の先を入れて筋を切り、両面に軽く塩、胡椒をふる。

5ブロッコリーをゆでる

ブロッコリーは縦半分に切り、塩少々を入れた熱湯で色よくゆで、ザルにあげ、塩少々をふる。

6もやしを炒める

もやしは時間があればひげ根を取り、洗って水気をきる。フライパンにサラダ油小さじ1を熱してもやしを入れ、強火でさっと炒めて塩、胡椒各少々をふり入れて取り出す。

7豚肉を焼く

フライパンをさっと洗って水気を拭き、サラダ油大さじ1/2を熱して豚肉を入れ、中火で両面を焼きつけ、蓋をして2分ほど蒸し焼きにする。器に盛ってブロッコリー、もやしを添え、トマト味噌をかける。

完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、「料理のてほどき さしすせそ みそ」に掲載したものです。

料理の手ほどき さしすせそ みそ
料理の手ほどき さしすせそ みそ
A4変型判(80頁)
ISBN:9784833478564
2020年3月31日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。