味噌を使いこなす基本レシピ
海老と椎茸が入った"和風キッシュ"

海老と椎茸が入った"和風キッシュ"

冷凍パイシートを使った、手軽なキッシュです。具材に味噌を絡めた和風のキッシュは、つまみにもお弁当にもお薦めです。複雑で深い旨味を持つ味噌を使いこなすレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“和風キッシュ”のつくり方

材料材料 (直径18cmのタルト型1台分)

冷凍パイシート20cm四方(四角)
小麦粉適量(打ち粉用)
むき海老小160g
生椎茸6個
わけぎ80g
バター大さじ2
味噌大さじ1
大さじ1/2
チーズ80g(エメンタール、またはピザ用)
★ 卵液
・ 卵2個
・ 生クリーム1/2カップ
・ 塩少々
・ 胡椒少々

1パイケースをつくる

パイシートは打ち粉をふったのし台にのせて10分ほどおいて少し解凍し、打ち粉をしてめん棒で直径25cmの円形にのばす。タルト型にのせ、底と側面を貼りつけて高さ1cmほどを残してはさみで切り、冷蔵庫で1~2時間冷やす。

2パイケースを焼く

パイケースにオーブンペーパーを敷き、お菓子用の鉛の重しを全体に広げてのせ、200℃のオーブンの中段に入れて10分ほど焼く。重しをペーパーごと取り、160℃に下げて10~12分空焼きする。

3海老の下ごしらえ

海老は背ワタのあるものは取り、水で洗って水気を拭く。

4その他の具材をカットする

椎茸は軸を切り落として半分に切り、さらに3等分に切る。わけぎは幅1cmに切る。チーズは5㎜角の棒状に切る。

5卵液をつくる

ボウルに卵を割りほぐし、残りの材料を加えて混ぜる。

卵液をつくる
卵液に生クリームを入れると、リッチな味に仕上がります。

6具材を炒める

フライパンにバターを溶かし、海老、椎茸を入れて海老の色が変わるまで炒め、味噌、酒を加え、全体を混ぜて味噌をからめる。

具材を炒める
海老は炒めすぎるとかたくなってしまうので、色が変わったらすぐに味噌を入れて調味します。

7オーブンで焼く

パイケースに入れてわけぎ、チーズを散らし、卵液を注ぐ。180℃のオーブンの中段で10分ほど焼き、160℃に下げて30分ほど焼き、粗熱が取れたら型から取り出す。

オーブンで焼く
パイケースに海老、椎茸を入れ、わけぎとチーズを散らしてから卵液を全体に行き渡るように回し入れていきます。
完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、「料理のてほどき さしすせそ みそ」に掲載したものです。

料理の手ほどき さしすせそ みそ
料理の手ほどき さしすせそ みそ
A4変型判(80頁)
ISBN:9784833478564
2020年3月31日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。